高塚 雄太選手 (都立東大和)

高塚 雄太

球歴:都立東大和

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:181.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポート抜粋(9月1日)  高塚は右の技巧派右腕。身長は180センチを超え、素材としてどんな投手なのか期待していたが、実際に彼の投球を見ると、投球ができる実戦派で、2012年夏の鳴門のエース・後藤田 崇作(現・関西学院大)を思い出すような投手である。投げ方は右のスリークォーター。182センチの長身だが、角度は小さい。だがリリースポイントは安定しており、内外角の制球力が抜群で、ただ投げているのではなく、しっかりとストライクゾーンとボールゾーンの出し入れができている。投手として大事な感性がある投手という印象を受けた。  これほどコントロールの良い右腕もいない。本人もコントロールにはかなり自信を持っている様子であった。本人になぜ、コントロールがここまで出来るのか、聞いてみた。 「キャッチボールでも、投球練習でも、普段から自分のイメージ通りで投げることを意識しています。どこに投げるのか、このコースにしてどのように投げるのか。常にイメージしながらやってきました」  ただ闇雲に投げているわけではなく、普段からコントロール良く投げることをイメージしているようだ。フォームに関しては特にこだわりはなかったようだが、自分の理想のイメージを追求した結果、スリークォーターになったのだろう。スリークォーターからスライダー、カーブを投げ分け、狙い球を絞らない投球で、8回2失点の好投を見せた。高塚はメンタル的にも強く、8回で失策が2つ続いた場面もあったが、特に気にする様子はなかった。 (補足)  今年の都立に好投手が多いが、共通して言えるのは技巧派的な投手が多いこと。伊藤 優輔(都立小山台)はフォームは正統派で、体重移動、左腕の使い方、球持ちの良さといい、筋の良さを感じる投手だが、投球スタイル、体格も、上のレベルではコントロールを売りとする投手。都内でNO.1と呼べる実力がある鈴木 優(都立雪谷)も最速143キロまで計測するが、どちらかというとテクニックで勝負する投手。180センチを超えて、尚且つスケールある投球をする投手はいない印象を受ける。高塚も投球ができる投手で、さらに今のコントロールを維持したまま、球速・球威が高まれば、さらに存在感が出てくるのではないだろうか。本人も彼ら2人に負けたくない気持ちが強いと語った。その気持ちが彼のモチベーションとなって、さらに注目を集める投手になることを期待している。
更新日時:2013.09.03

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