綿引 啓太選手 (成立学園)

綿引 啓太

球歴:成立学園

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:177.0 cm

体重:71.0 kg

学年:卒業

寸評

 ドラフト候補の 谷岡竜平 をお目当てに見に行った試合、代わりに登板していた背番号11の 綿引 啓太 が、思いの外良かったので取り上げてみたい。    (第一印象)    それほど目を惹く体格ではないが、ピュッと切れ味鋭い球が外角一杯に決まる。球威・球速こそ 谷岡 には遠く及ぼないが、ピッチングの基礎が出来ているのに関心した。    (投球内容)     球速は常時130キロ前後だが、右打者外角一杯にしっかりコントロール出来ている。横滑りするスライダーとカーブを織り交ぜ、左打者にも外角で投球を組み立てている。ボールに球速以上のキレを感じさせるので、ストレートでも変化球でも三振が奪える。凄みはないが、球 筋が安定していて、外角で投球を組み立てるという基礎が出来ている。今後素直にパワーアップを図れば、将来大学などでも活躍できるかもしれない。    <長所>     腕をしっかり振れるので、速球と変化球の見極めが困難。そのため、変化球でも空振りを誘えます。ボールにも適度に体重を乗せられており、体重移動が上手く出来ているのも好感。投げ終わったあとも、バランスを崩すことがありません。     「着地」までの粘りは平均的ですが、体の「開き」は早くありません。打者からも、けして合わせやすいフォームではないでしょう。    <課題>     コントロールが安定しているので、あまり気にすることはないのですが、グラブの抱えが最後後ろにすり抜けてしまっています。できれば最後まで、体の近くで抱え込みたいところ。足の甲での地面の押し付けも、まだ充分という深さではありません。「球持ち」含めて、コントロールを  司る動作に甘さが残るので、これをきっちり行うことで正確無比のコントロールを身につけて欲しいところ。 
更新日時:2013.07.08

将来の可能性

 投球の基礎ができているし、土台となるフォームもしっかりしています。あとは、肉体のパワーアップを図り、球威・球速が増して来ると面白いと思います。安心して見ていられる投手なので、監督としては使いやすいはず。強豪・名門と呼ばれるほどの大学の話は出ないかもしれませんが、自分の可能性を信じて卒業後も野球と真剣に向き合って欲しいと思います。ひょっとすると数年後、谷岡と立場が逆転しているかもしれません。
更新日時:2013.07.08

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