クォーターデービット譲選手 (東海大高輪台)

クォーターデービット譲

球歴:東海大高輪台

都道府県:東京

ポジション:内野手, 外野手

投打:右 / 右

身長:188.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

 日本人離れした体格、パワーを活かしたプレースタイルが売りの大型外野手。どちらかというと野球が上手い選手が揃った東京都において非常に楽しみなスケールがある選手といえるだろう。 (打撃)  スタンスはスクエアスタンス。グリップを体の近くに置いてバットを寝かせて構えている。投手の足が着地したところから始動を仕掛け、小さく足を上げて真っすぐ踏み込んでいる。始動の仕掛けが非常に遅く、ボールをギリギリまで引きつけて打ちに行くが、この打法はタイミングが遅れると振り遅れが生じやすい。私が見た都立文京戦では相手の大塚 駿の速球に振り遅れているのが気になった。  速球に振り遅れないために無駄な動きを省いている。小さな動作でも飛ばせるだけの体の力があるので、問題はないのだが、どうも動きが硬く、そしてバットの軌道を見るとヘッドが下がったスイングをしているので、ボールの下を振ることが多い。とにかく振って、長打を狙っていくスタイルで、確実性を欠く。仕掛けが遅いスタイルは彼独特のモノなので、代えようがないが、振り遅れないようにスイングスピードを早めたり、バットの回旋がスムーズになるように、腕の力みをなくすなど、いろいろ工夫をして、対応できるようにしてもらいたい。 (守備)  背番号5だったが、守っていたのはセンターであった。その時の動きを振りかえると、打球に対する動きはまだ外野手の動きに慣れていないようで、守備範囲、打球に対する反応もまだまだだった。肩も本気で投げていないのか、それほど強い送球ではない。これが本気なのか、持て余しているのかは分からなかったが、少なくとも外野守備はあまりうまい選手ではない。他では一塁、三塁、偶に投手をやるそうだ。
更新日時:2012.12.02

将来の可能性

 攻守ともに恵まれたポテンシャルを余している選手で、ここまで目立つことができていないのも、自分の能力をフルに発揮しようとする姿勢が少し欠けているのだろう。これほどのスケールのある選手ならばもっと話題になるはずだからだ。残した結果も目立ったものではない。春、夏では恵まれたポテンシャルを引き出し、スケールの違いを見せつけるパフォーマンスを見せてくれるか。じっくりと注目したい。
更新日時:2012.12.02

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