竹枡 明典選手 (東亜学園)
寸評
東亜学園のエース。やや腰を沈める投球フォームから勢いのあるストレートを投げる本格派右腕。今年の西東京を代表する好投手に挙がるのではないだろうか。 右オーバーから振り下ろすストレートは常時135キロ~140キロ前後を計測しているのではないだろうか。速球の勢いは確かなものがあり、ぐっと威力のあるボールで押し込んで詰まらせる投球が身上だ。変化球はカーブ、スライダー、フォーク。いずれも精度はまずまず高く、ストライクに収める制球力はある。ストレートを両サイドへ投げ分けていきながら変化球を織り交ぜて打ち取っていく配球だ。ストレートの威力はあり、そして変化量の大きい変化球を軸に投球を組み立てていくので三振は必然となる多くなるタイプだろう。ただ高めに浮く速球が多く、国学院久我山打線に高めに浮く直球を狙われて3本塁打を浴びた。まだ攻め方に工夫が必要だ。 クイックは1.2秒~1.3秒と平均的なタイム。フィールディングの動きも良く、投球以外の技術も鍛えられている。 (投球フォーム) ワインドアップからゆったりと入る。左足を勢いよく足を上げていき、右足はまっすぐ立つ。左足をショート方向へ伸ばしていきながら、腰を沈めるオールドスタイル。軸足に体重を乗せていき、踏み込んでいく。左腕のグラブを正対させていき、左胸にしっかりと抱え込んでいく。綺麗に内旋していき、トップに入る。しっかりと肘を上げることができている。そしてリリース。打者よりで離す意識が感じられ、球持ちは良い。最後のフィニッシュでは体の近くで腕を振りぬくことができており、体重移動もできている。躍動感あふれる投球フォームだが、体をコンパクトに使うことができた良いフォームといえるだろう。
更新日時:2011.04.27
将来の可能性
高校生としては完成度が高く、技術だけではなく、体力の高さも光る投手。先が楽しみな投手であると感じた。高卒プロタイプではないが、体の成長に伴って大きく素質を伸ばしていく投手だろう。ぜひラストサマーではさらに進化を遂げた姿を見せてほしい。
更新日時:2011.04.27
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