永島 竜弥選手 (浦和学院)
寸評
小山ボーイズから評判だった好左腕。中学時代からハイレベルなところで揉まれた投手ということもあり、すべてに平均点以上の投手で、今秋は埼玉地区を代表する左腕として注目を浴びそうだ。 左オーバーから投げ込む直球は常時130キロ中盤を計測。回転数が高く、質の高さを感じさせる。永島がほかの制球力重視の左腕より素晴らしいのはカットボールの精度が高いこと。120キロ後半のカットボールを右打者の内角に投げ込み、空振りを奪っている。変化球は多彩で、120キロ前後のスライダー、100キロに満たないカーブ、110キロ前後のチェンジアップと球種は実に多彩で、しっかりと低めに集めることができる。 ピッチングの幅が広く、まさに名門校で揉まれた左投手だ。 (投球フォーム) ランナーがいなくてもセットポジションで始動する。右足を胸元まで上げていく。大きく上げることなく、スムーズに体重移動しやすいよう、バランスよく立つことができている。その後、二塁方向へ送り込んでいきながら重心を下げていき、お尻から先行するヒップファーストを取っていきながら、着地を行う。右腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、開きを抑えて、テークバックの動きを見ると左腕の引きが大きく、しっかりと胸を張る。永島の場合、肩、ひじの柔軟性があって投げられるフォームだが、右足の着地時に左ひじが下がりすぎたり、胸郭の柔軟性が落ちて押し出す投げ方になってしまうと、痛めやすい投げ方のため注意をしていきたい。 投球自体は技巧派だが、投げるフォームは本格派なので、まだストレートの球速はもっと速くなりそうだ。
更新日時:2018.08.12
将来の可能性
甲子園で見せた投球の内容は素晴らしく、自信をつけたピッチングとなった。投球の引き出しは広いが、今後に向けてストレートをもっと磨きたい投手。来年までに平均球速130キロ後半~140キロ前半まで速くなると、高いレベルで勝負できる左腕になるはず。今後の成長に注目していきたい。
更新日時:2018.08.12
短評
観戦レポートより抜粋(2018年5月20日) 渡邉 勇太朗のあとに2番手として投げたのは左腕・永島 竜弥(2年)。永島は浦和学院らしい、完成度の高い左腕である。コンパクトなテークバックから球持ちの良さを生かしたフォームで、ストレートは常時130キロ前半を計測しており、120キロ中盤のスライダーの切れもよい。秋以降はエース格として登板機会も増えてくる投手だろう。
更新日時:2018.08.12
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