2016年10月01日 徳島県南部健康運動公園野球場(アグリあなんスタジアム)

生光学園vs新野

2016年秋の大会 徳島県大会 準々決勝
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さすらいの四国探題 寺下友徳

生光学園、「弱者側視点」で新野の攻勢退ける

生光学園先発・安藝 智哉(1年)

 強者が陥りやすい罠。「ジャイアントキリング」を引き出す要素。それは弱者側からの視点が見えず、弱者が強者を倒す方法を弱者側から出された際、自らが慌て、乱れ、自滅することである。

 常に徳島県唯一の私学野球部として県内ならず四国内でも上位のポテンシャルを有している生光学園もこれまでは然り。キャッチボール後にはお互い、片づけを手伝う選手には必ず「ありがとう」の声をかけるなど、生活面やグラウンド外での振る舞いには他校の模範となるべき行動が多々ある一方で、夏の徳島大会準決勝・鳴門渦潮戦での延長10回競り負けなど、悲願の初甲子園をかけた大事な大会で悉く勝利に結びつかない傾向は、なかなか改善の兆しが見られなかった。

 ただ、今回のチームにはそのジンクスを脱しそうな雰囲気が漂っている。この新野戦では生光学園スタメンのうち4人が1年生。夏の鳴門渦潮戦でのスタメンは0。新野戦「1番中堅手」の山形 龍生(2年・右投右打・165センチ58キロ・生光学園中<ヤングリーグ>出身)が途中出場したのみ。だからこそ河野 雅矢監督は「ウチは弱い」を立ち上げ時から合言葉として徹底。弱者側の目線からチームを強化している。

 よって3回表・先発の最速136キロ1年生右腕・安藝 智哉(178センチ70キロ・右投右打・生光学園中<ヤングリーグ>出身)が生光学園中の同級生である新野1番・髙岡 玄地(1年・中堅手・174センチ70キロ・右投左打)に右翼芝生席中段へ大会第2号・自身高校通算初本塁打となる先制アーチを運ばれても、彼らはあわてなかった。

 安藝は指揮官曰く「人の心を思う力はすごい」7番・強肩の熊谷 駿介(2年・右投左打・172センチ83キロ・春日井ボーイズ<愛知>出身)の好リードにも導かれ、5回5安打1失点。夏の徳島大会でも活躍が光った変則左腕・仲尾 元貴(2年・左投左打・174センチ59キロ・忠岡ボーイズ<大阪>出身)も、「夏までのインステップを直して打者の手前で沈ます伸びるようになった」球筋を駆使し6回からの4イニングを2安打1四球と完ぺきに近いリリーフ。

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