直江 大輔選手 (松商学園)
短評
名門・松商学園の浮沈を握るエース。父・晃さんは甲子園三度出場。細身の体形、肩ひじの柔らかさを存分に生かした滑らかな投球フォームは父親そっくり。うまく肉付けができれば、140キロ中盤-140キロ後半まで速くなる可能性を持っている。 直江の魅力は2つある。まずは、回転数が高いストレート。テークバックの動きを見ると、内回りの旋回から、しっかりと肘を高く上げて、打者よりで離す。ストレートは感覚的に「すぅー」と伸びていくようなストレートである。そのストレートが両サイドへ決まる。 そして2つ目の武器は、ストレートと同じ腕の振りから投げ込むスライダー。低めにきっちりと決まり、このスライダーを軸にして、ピッチングを組み立てている。 ピッチングスタイルは投球の出し入れのうまさでゲームメイクする投手だ。では課題は何か。ボールの迫力だ。うまい投手であるが、強力打線の打者の反応を見ると、それほど怖さを感じていない。 直江自身もおそらく気づいているはず。冬場は体づくりがメインとなるだろう。体づくりは大事だが、体が大きくなる過程で、本人は大きくなった体に対して適した体の使い方ができるか。それがうまくいけば、見違えるようなボールを投げ込むことができるはず。 最終学年では心身ともに逞しくなった姿を見せてもらいたい。
更新日時:2018.01.21