秋季四国大会初ベスト4・県立富岡西(徳島)練習に潜入 躍進の裏にある「選手主導」のノーサイン野球!
富岡西 野球部
「ウチのチーム、実はサインがないんです」
2018年12月10日・月曜日。青空に夕闇が迫る徳島県阿南市にある徳島県立富岡西高等学校。1896年開校・1900年野球部創部の旧制:富岡中に端を発し、今年11年ぶり5度目の出場となった秋季四国大会で初のベスト4入りを果たした「県立富岡西・野球部訪問」取材は同校OB・2度目の監督就任9年目を迎える57歳・小川 浩監督の衝撃告白から始まった。
いわゆる「ノーサイン野球」。しかし練習を一目見れば2016年・春季徳島県大会準優勝で春季四国大会8年ぶり2度目の出場。夏の徳島大会は同年から3年連続ベスト4に進んでいる彼らの強さはすぐに見て取れる。
選手たちは自らミーティングを行って練習内容を確認し、アップを開始。この日は「土日の練習でハードに動いた」(小川監督)ため軽めのメニューであっても、個々が課題を克服し、昇華すべく積極的に動いていた。「選手主導の練習」。これも富岡西の特長である。
「入学当初は戸惑いましたけど、今は一番いい練習だと思います」。この秋は公式戦24打数16安打10打点の主将・坂本 賢哉(2年・右翼手)はじめ、選手たちは口をそろえてこの練習方針を受け入れ、さらに発展させようとしている。その代表格が「ノックを打たないノック」であった……。
富岡西のさらに詳しい話は近日公開の「野球部訪問」や「頑張る!マネージャー」で紹介していきます。お楽しみに!
写真・取材=寺下友徳