昨夏の準優勝の國學院栃木、口惜しさバネに挑んだ夏は目下進化中

 昨年夏の栃木大会は決勝で作新学院に敗れて悔しい思いをした國學院栃木。当然、新チームは、その悔しさからスタートしていた。柄目直人監督も、「あと一歩、何が足りなかったのだろう」という思いの、口惜しさからの新チームスタートだったという。しかし、選手たちは決勝まで残って戦えたことを自分たちの励みとして、後輩たちはさらにひたむきに練習に取り組んでいく姿勢を示していくようになったという。

 決して、看板選手がいるというチームではない。だから、スキがあると言われれば相手校にとっては十分スキも窺えるところがあるだろう。一滴の水もこぼさないような完璧さを求めるのではない。自分たちの可能な限り、それで精一杯の可能性を示していこうという姿勢で取り組んできた野球だ。そんな選手たちだから、大会期間中でもまだまた伸びていく余地を示しながらの戦いとなっている。

 そんな國學院栃木は、コールドゲームとしながらも、課題も十分に見い出していたところに、むしろこのチームらしさがあると言えるのかもしれない。

 初回は2四球と4番大橋君の安打で満塁として、5番兼子君が左前打して先制した。さらに満塁のビッグイニングの好機だったがここは1~6~3の併殺となって1点止まり。そして、その裏の佐野松桜は失策の走者を大山君の安打と暴投で三塁まで進めると、4番飯塚君の左犠飛で同点とした。

 そして2回、3回はどちらも走者を出しつつも、もう一つ攻撃がちぐはぐという印象だった。こうした、何となく重く詰まったような展開で序盤を終えた。

 4回になって國學院栃木は二死走者なしから下位の連続四球で塁を埋めると、1番橋本君が左中間を痛烈に破る三塁打で2者を帰した。さらに5回にも2四球と失策で加点し、なおも二死二三塁という好機に島田君の代打亀山君の一打は強烈なライナーでレフトへドライブしていく打球となったが、これが失策を招いて2者が帰りこの回3点。これで、國學院栃木としては余裕の試合運びとなるはずだった。