吉岡 郁哉選手 (智辯学園)

吉岡 郁哉

球歴:智辯学園

都道府県:奈良

ポジション:遊擊手, 三塁手

投打:右 / 左

身長:176.0 cm

体重:80.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜では緒戦(2014年03月24日)の三重高校では、最終打席にレフトオーバーのツーベースを放つだけで終わりました。しかし以降の試合では、チーム一の対応力を遺憾なく発揮。ボールを捉えるセンスは、高校NO.1スラッガーと言われる、チームメイトの岡本和真を凌ぐものがあります。    (第一印象)     昨夏も取り上げた選手ですが、膝を柔らかく使い、上体を上手く残して低めの球を拾う打撃には一見の価値があります。     (守備・走塁面)     昨年は三塁手でしたが、新チームから遊撃にコンバート。三塁手に不可欠な打球に向かって行く姿勢と最初の一歩目の反応良さはショートでも健在。フットワーク・キャッチングなどは平凡ですが、無難にこなしている印象があります。地肩も基準以上ですし、けして下手なショートではありません。上のレベルではちょっとショートとしては重苦しい印象はありますが、将来的には二塁・三塁・外野などでの活躍が期待されます。      昨年よくわからなかった一塁までの塁間は、4.3秒前後と平凡。それでも新チーム結成以来の47試合で11盗塁を記録しており、実際もう少し早く走れるのかもしれません。走守共に図抜けてはいませんが、けして足を引っ張ることはないでしょう。    (打撃内容)          オーバーフェンスを連発するタイプではありませんが、強烈な打球で野手の間を抜けてゆく強打者です。特にチーム屈指の.461厘というハイアベレージを残し、全国上位の強力打線の中でも対応力は一番でしょう。    <構え> ☆☆☆     ベース側に両足を揃え、グリップは高めに添えます。腰が座らず全体としては心もとない構えではありますが、両目で前をしっかり見据えられています。    <始動> 早すぎ     投手の重心が沈む前に動き出すので、モーションの動きを変えられるとタイミングを狂わされる危険性があります。昨夏よりも早く動くことで、よりアベレージ重視のスタイルに変わっていました。    <下半身> ☆☆☆☆     足を大きく引き上げて、まわしこんできます。始動~着地までは充分の「間」があり、速球でも変化球でも合わせやすい打ち方。ベース側にインステップして来るように、外角を重視しているのがわかります。踏み込んだ足元もブレないので、外角の厳しい球や低めの球にも開きを我慢して上手く対応できています。    <上半身> ☆☆☆     早めに打撃の準備である「トップ」を作ることができ、速い球に立ち遅れません。バットの振り出しは、けしてインサイド・アウトではありません。そのため内角の捌きには課題を感じますが、バッターボックスの内側にギリギリに立ち、内角を投げさせない工夫を感じます。それでもバットの先端であるヘッドが立っているので、上手く低めや外角の球を拾うことが出来ています。    <軸> ☆☆☆☆     足を大きく上げ下げするので、目線の動きはそれなり。体の開きは我慢出来ており、軸足も大きく崩れません。特に膝の使い方が柔らかいので、低めの球に対し実に上手く対応します。
更新日時:2014.05.07

将来の可能性

 高校からプロに行くようなタイプではありませんが、中央の大学でもやって行ける高い資質を感じます。守備・走塁の能力を更に引き上げ、大学・社会人と長くアマ球界で活躍して欲しい好打者でした。
更新日時:2014.05.07

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