野球・ソフトボール活性化委員会こと通称・『球活』を設立!競技人口アップを目指せ!
野球・ソフトボール活性化委員会こと通称・『球活』を設立!競技人口アップを目指せ!
野球人気低迷や野球人口減少の叫ばれる昨今、中学軟式野球部に所属する部員数は2009年の約30万人を境に減少に転じ、昨年はついに20万人を割り込んだ。少年・中学硬式野球の競技人口は緩やかながら増加傾向にあるものの、日本の伝統文化の一つでもある高校野球の競技人口が減少に転じる一歩手前まで来ている。この現状に強い危機感を持ったスポーツメーカーが集まり、野球・ソフトボール活性化委員会(略称は球活)が設立された。
代表理事を務めるミズノの久保田 憲史氏は会見冒頭で、「野球は長きに渡って最も競技人口の多いスポーツであったんですが、中学においても高校においてもサッカーやその他のスポーツの競技人口が増える中で、すでに野球と逆転している」と危機感をあらわにし委員会設立の経緯を説明した。
それによると2015年夏、ミズノ、アシックス、SSK、ローリングス、ゼットの5社が集まって最初の会合が開かれ、その後NPBと各アマチュア団体からなる日本野球競技会、日本ソフトボール協会のいずれからも前向きな賛同を得て、野球、ソフトボールの各層において競技人口を増やすことを目的に今年1月4日に一般社団法人として設立。初年度はまず
・小学生を含む親子ペア10000名をプロ野球公式戦に招待(変更の可能性あり)
・啓蒙商品によるプロモーション
・野球、ソフトボール球活専用webサイトの運営
の3つから取り組む。他にも幼稚園や小学校での体験会や普及活動、お父さん向けのキャッチボール講座などを予定している。その意図は高校野球の競技人口の維持、拡大の前に小中学生に働きかけ、いかに減少を食い止めるかにある。将来的には、指導者や審判の育成、指導マニュアルの整備、50代の野球大会、各種ファンイベントの開催なども視野に入れている。これらの活動は1年や2年ですぐに結果が出る物ではなく、長く地道な活動が必要。球活委員会に参加するのは現在21社で「いろんなメーカーにどんどん参加してほしい」と呼びかける。野球・ソフトボールの普及、振興を目指す新たな取り組みが始まった。