直前のコロナ感染で11人で戦った常葉大菊川、善戦及ばず静清に屈する
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<第104回全国高校野球選手権静岡大会:静清11-4常葉大菊川>◇22日◇4回戦◇静岡草薙
春季大会はベスト4に進出してシード校となった静清。今大会も2回戦では天竜に10対0、3回戦でも食い下がる都立富士に5対1と勝利して安定したところを示している。
第100回大会以来の甲子園出場を目指す常葉大菊川は、この夏はノーシードでの登場となったが、初戦で市立沼津を接戦で下すと、2回戦は静岡学園に13対1、3回戦も吉原に14対0と調子は上がってきている。
そんな両校の対戦で、好試合が期待された。ところが、3回戦後に常葉大菊川の新型コロナウイルスの感染が拡大していってしまい、多くの選手が出場不可となってしまった。それでも、控えの選手を登録変更で入れて何とか11人で戦うということになって試合に臨んだ。常葉大菊川としては監督をはじめ主将も、エースも欠くという背水の陣での戦いとなったが、それでもこの形で戦える力は十分に出し切ったと言っていいのではないだろうか。コールドゲームの回避も、選手たちの意地を示した結果と言っていいであろう。
静清は初回、常葉大菊川の先発鈴木 綾真に対して、先頭鈴木 壮季が内野安打で出ると、バントで進めて、伊東、松井の中軸が連打してまず1点。さらに死球で満塁となった後、花田が右前へ2点適時打を放ってこの回3点が入る。2回にも、2死一、二塁から松井が左翼線二塁打を放って1点追加。そして、3回には1死一塁に安打の花田を置いて、8番に入っている久保が左翼へ2ラン本塁打して6対0と点差が開いた。
それでも、常葉大菊川も意地を示していく。5回に先頭の内藤が内野安打で出ると、橋本も一、二塁間を破って続く。鈴木 綾真は四球で満塁。これで久保をマウンドから引きずり下ろした。2番手笹ケ瀬に対して内野ゴロと犠飛で1点ずつ返す。さらに、中軸の大庭と鈴木叶が連打して2点を返して、2点差まで追い上げた。
しかし、静清はすぐに6回、1死満塁から5番高橋が走者一掃の右越え二塁打で3点を追加。8回、9回にも笹ケ瀬の適時打や伊東の犠飛で1点ずつ追加していった。常葉大菊川としては、何せ急遽ベンチ入りすることになった選手も含めて11人の布陣での戦いだっただけに、気の毒な状況でもあった。
実は、静清も昨年秋の県大会前の中部地区予選をコロナの影響で辞退して、秋季大会は参加できなかった。そんな事情もあっただけに、長田 仁志監督も、「やはり、気持ちも落ちていたんじゃないでしょうか」と、相手を気遣っていた。
(取材=手束 仁)