得点を重ねた島田商が静清を圧倒してコールド勝ちで中部決勝へ



力感あふれる島田商・新木君

 ここまで、快勝を続けながら進出してきた島田商。3試合で2失点と投手を中心とした守りの堅さを示している。エースの新木君が安定した投球を示している。また、静清は初戦で静岡学園との大乱戦を制したが、以降の2試合は連続完封勝ち。調子を整えてきている。

 静清は背番号18の久保君、島田商は前日130球近く投げて、連投となった新木君が先発。

 初回、やや対照的な立ち上がりとなった。久保君はいくらかバラつき気味の投球で、整えに行ったところを太田 拓夢君と杉崎君に連打される。バントで二三塁となったところで、暴投で島田商に先制点が入る。さらに、松浦君の右前タイムリー打と二塁盗塁。安竹君も一二塁間をゴロで破り、二塁走者を帰してこの回3点が入った。そして、その裏を新木君は連続三振と内野ゴロで抑え、いい形での試合の入りとなった。

 島田商は2回にも一死一二塁から杉崎君の一二塁間を破るタイムリー打でさらに1点を追加する。こうして島田商が主導権を握る形で試合は進んでいった。

 島田商は5回にも安竹君のタイムリー打でさらに追加点を挙げる。ここで、静清の長田 仁志監督は先発の久保君を諦めて2人目の上原 陸弥君を送り出す。しかし、その上原君も7回に四死球と失策絡みで失点。そして、8回からはエースナンバーを背負った藤野君が登板したが、勢いづいた島田商打線は止まらなかった。代打豊島君の右前打や杉崎君のスクイズ(安打)や犠飛などで得点し、安竹君の左中間二塁打でさらに2点を加えて、この回5点となり、とどめを刺した。

 この日も8イニングを完封した新木君は、下半身もしっかりとしているなという感じで、力強い球を投げ込んでいた。この4月に浜名から異動してきて指揮を執ることになった横山 崇監督も「連投でしたが、今日の内容は昨日よりも良かったです。何よりも、無四球というのは評価していいでしょう」と目を細めた。体格からイメージすると、力でぐいぐい行くのかなというイメージを持ちそうだが、制球もよく、投手としてのまとまりは非常に質が高いと言っていいであろう。そして、この新木君に引っ張られるように、島田商の選手たちはいい雰囲気でプレーしていた。

 島田商の新3年生たちは、中学3年の時に、島田商の準優勝を見て、「自分たちもここでやって甲子園を目指したい。“島商”のユニフォームを着たい」という思いで島田商野球部に入ってきた生徒たちも多いという。そんなモチベーションもチームに生きていると言えそうだ。

 横山監督は、「昨秋の浜名時代に試合をして、いいチームだなと思いました。個々の能力も高いなという感じはしました。池田先生(4月から静岡)が作りあげられた、いいチームをしっかりと引き継いでいきたい」と思いを語っていた。そして、来週は、選手たちも一つの目標としていた「池田先生の静岡とやりたい」という思いが、早くも中部地区予選の決勝で実現することとなった。

 春季大会、そして夏へ向けて、島田商は要マークのチームと言っていいであろう。

(記事:手束 仁