鈴木 翔太選手 (柏日体)

鈴木 翔太

球歴:柏日体

都道府県:千葉

ポジション:投手

投打:左 / 左

学年:卒業

寸評

 習志野に勝つために金原監督が準々決勝まで隠し通してきた投手。杉内俊哉のようなフォームから投じる直球は120キロ~125キロ。球速はそれほどでもないが、縦割れのカーブのコンビネーションで習志野打線を翻弄し、勝利を演出。今年は秘密兵器ではなく、柏日体のエースとして活躍を誓う。 (投球内容)  ストレートのスピードは常時120キロ~125キロぐらいで、左腕と差し引いて見ても速くはない。指先にしっかりと力を伝えているのが上手く、また胸を張ってしっかりと腕を振っているので、結構振り遅れが目立った。速球をより速く見せるために使っているのが縦割れの90キロのカーブ。このカーブのコンビネーションで打者を幻惑する。他にはスクリュー、フォークを織り交ぜ、縦の変化を使い分ける投手。縦の変化と緩急を使い分ける左投手は初見ではなかなか打ち崩しにくい。予備情報がない習志野はかなり苦労していた。  クイックは1.4秒前後と速くなく、カーブを多投する投手なので、癖を見破られると、走られやすい投手。モーションでどう惑わせるかが鍵である。 (投球フォーム)  セットポジションから始動し、右足を胸の近くまで上げていき、左足をしっかりと立たせてバランスを取っている。右足を二塁方向へ送り込んでいきながら、体を傾けるが、深く腰を沈めないが、腰が縦回転気味で、縦の変化を投げようとする。接地がゆったりとしていて、タイミングを外そうとしている。右肩を高々と上げていきながら、開きを抑えていき、テークバックは内回りの回旋をしていきながら、トップを作りリリースに入る。リリースは非常に粘っこさを感じるが、もう少し上半身を鋭く回旋させて、腕を鋭く振れるようになると球速はもっと伸びていくと思うし、打ちにくさも増すだろう。
更新日時:2013.01.27

将来の可能性

 将来的には130キロ~135キロ前後まで速くなっていきそうだが、球速表示で勝負する投手ではなく、球の切れ、打ちにくさで打者を幻惑し勝負していく投手になるだろう。昨夏時点では隠し球投手として面白い存在だが、絶対的なエースとしてはまだ物足りなさを感じた。この冬では自分がエースの座を奪い取るつもりで本気で取り組む事ができるか。柏日体の絶対的なエースとなり、春先に大きく成長した姿を見せることを期待したい。
更新日時:2013.01.27

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