山岡 就也選手 (広島新庄)
短評
観戦レポートより抜粋(2014年3月29日) 左腕山岡 就也は、大会雑誌にストレートの最速が「143キロ」と紹介されている。しかし、この日の最速は136キロで、その多くは130キロ台前半である。事前情報の143キロと実際に投げた130数キロの差はおおよそ10キロ近く。山岡が意識しているのかいないのかわからないが、結果だけ見れば山岡はこの10キロ差をうまく活用していた。 山岡の投球フォームは始動のときの足の上げ幅の大きさに特徴がある。足上げと同時に大きく体を後ろに預け、そこからガクンガクンとギアチェンジするように勢いを増して腕を振っていく。そして、力強い腕の振りとは裏腹に投げられる球は「最速143キロ」の快速球ではなく、130キロ台前半のストレートだったり、もっと多かったのは100キロ台の縦割れカーブや120キロ台のツーシームであったりする。 大まかで申し訳ないが、ストレートの比率は全体の3割くらいだったのではないか。ストレートのタイミングでボールを待つ桐生第一の打者は変化球の多さに面食らったと思う。
更新日時:2014.03.31