恩田 和季選手 (開星)

恩田 和季

球歴:開星

都道府県:島根

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:184.0 cm

体重:90.0 kg

学年:卒業

寸評

 来年の中国地区でも注目の好投手として挙げられそうなのが開星恩田 和季。ポテンシャルならば来年のドラフト候補に上がってもおかしくない投手。まだ課題は多いものの、高卒プロを目指して取り組んでいただきたい逸材だ。 (投球内容)  球速は好調時には常時140キロ前後を計測していそうで、ベストボールのときは140キロ中盤までいきそうなストレート。184センチ87キロというエンジンの大きさがあるので、やはりストレートのボリュームは来年のドラフト候補にあげてもおかしくないだろう。ランナーがいない時はストレートのコントロールも安定し、追い込んだ時は外角ギリギリのストレートで見逃し三振を狙うような配球をするのが特徴。  変化球はスライダー、フォーク。ストレートとフォークのコンビネーションがハマった時は空振りが奪う事ができており、ストレートとフォークのコントロールが生命線といえるだろう。  ただこの投手の課題はランナーが出てからにある。クイックは1.3秒台とそれほど上手い投手ではない。ランナーケアをしているが、牽制もそれほどうまい投手ではなく、自信を持って投げていた時と比べるとガタッと制球が乱れてしまう。  ランナーがいない時で好投は多くの投手が出来る。でもランナーが出ないことはないので、ここで安定した投球ができるかが評価を上げるポイントになるだろう。上のレベルに求められる肉体的な強さ、パワーはしっかりと備わっている。課題はランナーを置いてからの投球。一朝一夕で変身出来るほど簡単なものではないので、時間をかけて勝てる投手になることを待ちたい。 (投球フォーム)  ランナーがいない時でもセットポジションから始動する。左足を勢い良く上げている。右足は膝を適度に曲げてバランス良く立つ事が出来ている。左足を二塁方向へ送り込んでいきながら、重心を下げていき、左足の膝を伸ばして、着地する。左足の使い方は上手く、送り込んで、捻りを作っている。お尻から先行するヒップファーストで、縦系の変化球を投げる土台は出来ている。彼はランナーがいない時は実に良いタイミングで着地することが出来ているのだが、ランナーが出てからは踏み出し足がバラバラになっている。ランナーがいる時も踏み出し足の位置は一定の意識のほうが良いだろう。  左腕のグラブを高々と掲げて、大きく胸を張って開きを抑える事が出来ている。テークバックも内回りの旋回をしていきながら、しっかりと肘を上げる事ができている。そしてリリースでも実に良い位置で離すことができており、最後のフィニッシュでも体が絡むぐらい振り切っており、フィニッシュを終えている。  特にフォームで注文をつけるところはない。ただ彼の課題はフォームが一定ではないということ。特に右打者のアウトローに決まる時のフォームは開きも少なく、実に素晴らしいフォームなのだが、ランナーを出した途端、体重移動がバラバラになってしまい、それと同時に開きも早くなって、リリースポイントが定まらない。いかにしてフォームを一定に投げることができるかが課題だろう。
更新日時:2013.06.10

将来の可能性

 開星でいうとソフトバンク入りした白根 尚貴を思い出すが、白根は独特のフォームから140キロ後半とキレ味鋭く多彩な変化球を投げる右腕。ただオーバーウエートとサイド気味のフォームがスカウト受けするような感じではなかった。ただ彼の場合はフォームがオーソドックスで、完成度も高い。投手らしいと思う。 ストレートの質、スピード自体は高校2年生としては高いレベルに達すれば順調にドラフト候補になっていきそうなものを感じる。ただ大事などころで踏ん張り切れないのが課題。ポテンシャルで押してきた投手なので、致し方ない見方もあるが、この課題を克服していかないと上のレベルでは勝てない投手になれないので、ぜひ克服してほしい。
更新日時:2013.06.10

短評

観戦レポートより抜粋 2013年06月01日 恩田 和季は左腕のグラブを高々と掲げて投げ込む。ストレートは常時135キロ前後を投じており、武器であるスライダーを左打者の内角に投げ込むことを得意とする右腕だ。
更新日時:2013.06.02

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