岡田 勝造選手 (北大津)
寸評
すでに2年生ながら、滋賀県下トップクラスの速球を投げ込む速球派。この夏も、チームの主戦として活躍しました。 (第一印象) 小柄な力投派投手なのですが、立ち上がりに力み過ぎて制球を乱す場面が目立ちます。立ち上がりを切り抜けると、徐々にコントロールが定まってきます。 (投球内容) コンスタントに135キロ前後を刻める勢いのある球が魅力で、すでにMAXでは145キロも記録したことがあると言います。変化球は、スライダーとのコンビネーション。ボールも適度に両サイドに散らすことができていますが、合わされやすいフォームなのかコースを突いた球でも打ち返されてしまうことが少なくありません。牽制はまずまず鋭いですが、クィックは投球によって結構波があります。全国レベルを目指すならば、もう少し球種を増やすなり攻めのバリエーションを増やし、投球に幅を持たせたいところ。 <長所> 腕を強く振ることができ、速球と変化球の見極めは困難。ボールにも適度に体重が乗せられており、躍動感のあるフォーム。 グラブは最後まで内に抱えられ、両サイドの投げ分けは安定。足の甲でも地面を押し付けることが出来ていますが、まだ球持ちが浅く、ボールが高めに抜けることも少なくありません。 <課題> 腕が外旋してブンと振るために、力が入ると上手く制御できません。もう少し腕の軌道を修正して、指先の感覚を磨いて欲しいところ。 着地までの粘りに欠け、更に体の開きも早くなりがちで、打者から合わされやすいフォーム。まだまだ、上半身の力で抑え込もうという意識が目立ちます。
更新日時:2014.08.10
将来の可能性
2年夏の時点でのスピード能力は確かですが、ここから全国大会や上のレベルの野球を意識するのには、もう少し野球への深い探求が必要でしょう。この一年でどのぐらいピッチングを膨らませて行けるのか、期待して見守ってみたいと思います。いずれにしても2015年度の、滋賀を代表する投手になりそうです。
更新日時:2014.08.10