近畿大vs関西学院大
2年生勝田が決勝満塁弾!近畿大が3連勝を飾る
4回表に満塁本塁打を放って喜びながらダイヤモンドを一周する勝田成(近畿大)
<関西学生春季リーグ:近畿大11-3関西学院大>◇28日◇第5節1回戦◇ほっともっとフィールド神戸
打線がつながった近畿大が逆転勝利を収めて3連勝。開幕3連敗から星を五分に戻して2季ぶりの優勝に望みをつないだ。
大石 晨慈投手(東邦ガス)や久保 玲司投手(日本新薬)などの主力投手が卒業して、開幕前からバッテリーが課題となっていた近畿大。この試合も投手陣で最も経験値のある寺沢 孝多投手(4年=星稜)を先発に立てるも本調子ではなく3回までに2点を先行される展開となった。
それでも4回表に1死満塁と一打同点のチャンスを作ると、「もう負けられないので」(田中 秀昌監督)と早くも寺沢の代打に松井 健士外野手(4年=三重三重)を送る。松井はこの期待に応え、中前へ2点適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。
さらに近畿大は1番・坂下 翔馬内野手(4年=智辯学園)が四球で歩いて再び満塁とすると、「ベンチから真っすぐに張って良いと言われていたので、思い切って振った結果だと思います」と2番の勝田 成内野手(2年=関大北陽)が直球を捉えると打球は右翼席へ。昨秋に1年生ながら二塁手のベストナインを獲得した有望下級生の満塁本塁打で勝ち越しに成功した。
これで試合の流れをつかんだ近畿大は終盤にも加点し、11対3と快勝。次戦に弾みがつく結果となった。打線は至近2試合で20得点、立命館大戦では2試合で17失点を喫した投手陣も、ここ4試合は3失点以内と安定している。
試合を重ねるごとに状態を上げてきた近畿大。他力が前提ではあるが、残りの試合を全勝すれば8勝3敗の勝ち点4となり、優勝の可能性が残されている。わずかな望みに懸けて一戦必勝で29日の2回戦に挑む構えだ。
(取材=馬場 遼)