自分たちの野球をやり切った本庄東が獨協埼玉に快勝



2回に3点目となるタイムリー三塁打を放った本庄東・江袋君

<秋季高校野球埼玉県大会:本庄東8-1獨協埼玉(7回コールド)>◇21日◇2回戦◇越谷市民

 秋季大会は、どこかフレッシュなところもある。と言うのも、新メンバーになって最初の公式戦でもあり、これまでほとんど試合に出ていなかった選手たちが、「さあ、自分たちの時代が来た」という思いからか、グラウンドではじける喜びが伝わってくるからである。この夏の埼玉大会では、浦和学院に善戦して注目された本庄東。そのチームのベンチ入りメンバーは17人が3年生だったということもあって、まさにそんな感じだった。

 一方で、秋季大会は経験値があるチームが有利だと言われるが、獨協埼玉は3人の選手が正選手の背番号を貰っていたが、この秋の新チームは16人という少人数で戦う布陣となっている。

 2回に試合は動き出し、本庄東は先頭の5番穂苅が右越え三塁打する。これで勢いづいて、四球後、失策で先取点を奪うと、8番松本が巧みにセーフティースクイズを決めて2点目。さらに9番江袋も右中間への三塁打を放ち、池田も中前適時打を放つなど4点を奪った。

 獨協埼玉もその直後の3回に、1番からの好打順で小沢の中前打とバント失策などで1死二、三塁として4番鈴木 翔太の投手返しの安打で1点を返す。しかし、その後は松本が持ち直して、獨協埼玉も攻めきれず1点止まりだった。

 試合の主導権は本庄東が握っていたが、4回にも1死から1番池田と三澤の連打で一、三塁として、内野ゴロの間に1点追加。さらに四球後、5番穂苅が中前打して、この回も3点が入り大きくリードした。

 そして、3回に1点を失った松本も、4回からは立ち直った。穂苅捕手が変化球に合わせられていると感じ、直球中心に配球を変えたリードが功を奏して獨協埼玉打線を封じ込めた。

 本庄東としては、エースナンバーをつけている左腕の打越が、もう一つ調子が上がってこないということで、この大会は10番の松本が軸となっているという。ただ、日程が押してきていることもあり、球数制限のことも意識しなくてはいけない状況にもなってきている。だから、極力少ない球数で終えていきたいというのも本音だ。そういう意味では、先を見据えたらコールドゲームで行ける試合はコールドとしたいというところである。 

 7回、本庄東獨協埼玉3人目の右サイドの畑に対して、6番倉林が左前打。バントで進んで盗塁と四球などもあり2死一、三塁となったところで、シュアなリードオフマン池田が一、二塁間をしっかりと破る適時打を放ち7点差とする8点目が入りコールドゲームが成立した。

 本庄東の田中和彦監督は、「立ち上がりの松本は制球がよくなく、バランスが悪いなと思っていたのですが、序盤に4点が入ってよかったです。こういう形で大量点をとるというチームではないのですが…。いいところで長打も出ました」と2回の4点で試合展開は楽になったという。チームの指針としては「相手がどこであろうと自分たちの野球をやって行こう。例えアウトになったとしても、一つでも前の塁へ進む、守りでは一つでも相手に塁を進めさせないという姿勢」だというが、そうした自分たちの目指す野球を実行できたことが結果としてのコールドに繋がったということだった。

 2回の大量4点の口火を切る三塁打を放った主将の穂苅は、「相手に合わせない、絶対的な野球。自分たちの野球をやることがすべてです。ぼくたちも、先輩たちの試合を見てきたので、そのチームに負けないようにしていきたいという思いです」と、笑顔で語っていた。

 獨協埼玉としては、3回の反撃機に、1点止まりだったことが結果としては尾を引いた形となってしまった。

(取材=手束 仁

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