浦和学院1年生の4番・三井雄心に3ラン「蛭間超えを期待している」



三井3ラン

<秋季高校野球埼玉大会南部地区予選:浦和学院12-1与野(5回コールド)>◇4日◇1回戦◇大宮公園

 新チーム結成後の練習試合で21勝1敗1分と好調も、天候不良の影響があるとはいえ、新人戦で県立浦和に苦戦するなど、やや不安視されていた浦和学院の公式戦初戦。だが、それは取り越し苦労であった。浦和学院がまずは順調なスタートを切った。

 浦和学院の新チームのスタメンは上位に旧チームでも公式戦出場経験のあるメンバーが並ぶ。昨秋はレギュラーだった喜屋武 夢咲外野手(2年)が1番、旧チームでリードオフマンを任されていた小林 聖周外野手(2年)が主将で3番に入り、4番には下級生が4番に座るのは蛭間 拓哉外野手(早大4年)以来となる1年生の三井 雄心内野手が座る。

 先発は与野が187センチの長身右腕・エース芋川 倖介投手(2年)、一方の浦和学院
「元々制球力があり気持ちも強い。新人戦でもそこそこ投げていて、大会前の練習試合でも良かった」(森監督)という背番号11の左腕・鈴木 夕稀投手(2年)が登板し試合が始まる。

 先制したのは与野であった。

 与野は初回、浦和学院・鈴木夕の立ち上がりを攻め、先頭の中村 温人(2年)の遊撃ゴロが相手エラーを誘い出塁すると、続く渡邉 天晴(2年)がきっちりと送り1死二塁とする。2死後、相羽 将吾(1年)が三塁線を破る適時打を放ち、与野が1点を先制する。

 だが、浦和学院はその裏、すぐに反撃を開始する。

 与野・芋川の立ち上がりを攻め立て、先頭の喜屋武が四球を選び出塁すると、続く篠塚 大雅内野手(2年)がきっちりと送り1死二塁とする。さらに暴投で二走・喜屋武は三塁へ進むと、結局3番・小林も四球を選び1死一、三塁とチャンスを広げる。

 続く三井のところで浦和学院ベンチは、一走とのエンドランを仕掛けると三井は期待に応え右前適時打を放ち、まず1点。さらに2死後6番・名波 蒼真内野手(2年)が死球で出塁し2死満塁とチャンスを広げると、続く轟 弘成捕手(1年)が左前2点適時打を放ち勝ち越し。さらに8番・鈴木夕も右前適時打を放つなど、この回一挙4点を奪う。

 これで流れをつかんだ浦和学院は、2回裏にも1死後、2番・篠塚が中前安打を放ち出塁すると、続く小林のところで浦和学院ベンチはエンドランを仕掛ける。これが三塁内野安打となり、一走・篠塚も一気に三塁を奪い1死一、三塁とチャンスを広げる。

 ここで、「長身の投手で角度があったので球の上を叩くという意識で。調子は良いです。1年春に出ていた時と比べ緊張しなくなってきた」と言う主砲・三井が右越えの3ランを放ち、7対1とする。