浦和学院対上尾、勝敗を分けた8回の攻防



8回裏尾崎センター前2点タイムリー
【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 県大会抽選会の投票で浦和学院が31票、花咲徳栄が30票ということで、第一シードとして今大会に臨む浦和学院だが初戦の相手は上尾だ。ちなみに、直近の新チーム同士の練習試合では8月14日など既に3試合戦い、上尾浦和学院に3連勝している。

 浦和学院サイドはエース級が投げていないというエクスキューズはあるがそれを差し引いても今大会初戦屈指の好カードであることに間違いはない。過去を紐解いても浦和学院上尾の試合は森監督、高野監督共に上尾高校OBで野本イズムを継承した先輩後輩という間柄、互いの意地もありもつれる試合が多い。実質ベスト8相当の試合であろう。試合はその前評判通りの展開となる。

 まず浦和学院は昨秋にレギュラーとして既に経験しているメンバーが多い。吉田 匠吾(2年)、吉田 瑞樹(2年)、藤井一輝(2年)、高松陸(2年)、松嶋晃希(2年)などはそれに該当する。ただし、昨秋旧チーム結成当初はエースで4番など投打の軸であった三奈木亜星(2年)は未だ控えである。投手陣は現状では左腕の宮城 誇南、右腕の小田部夏行と2人の1年生がメインで投げている。一方の上尾は今夏登板経験ある新井 陸斗(2年)と中澤颯汰(2年)が旧チームから残ったが野手は総入れ替えとなっている。

 先発は上尾・新井、浦和学院・宮城と両エースが先発し試合が始まる。

 先制したのは浦和学院であった。

 3回裏、この回先頭の松嶋がライトスタンドへソロ本塁打を放ちまず1点、さらに二死後、2番・松田 大成(2年)がセンター前ヒットを放ち出塁すると、続く尾崎 亘(2年)もライト前ヒットを放ちさらにライトがファンブルする間にそれぞれが進塁し二死二、三塁とする。ここで4番・吉田瑞が左中間フェンス直撃の2点タイムリー二塁打を放つなど浦和学院はこの回一挙3点を奪い、上尾・新井をこの回でマウンドから引きずり降ろす。

 一方、上尾の反撃は5回表であった。

 一死から2番・栗原大晴(2年)がセンター越えの三塁打を放ちチャンスメイクすると、続く土屋拓真(2年)はピッチャー前へのボテボテのゴロを放つ。この打球に三走・栗原は自重するが結局内野安打となり一死一、三塁とチャンスが広がる。ここで4番・金丸健司(1年)がライトへ犠飛を放ち上尾が1点を返し浦和学院・宮城をこの回でマウンドから引きずり降ろす。

 だが浦和学院は6回裏、2番手・永井楓馬(1年)を攻め、この回先頭の小田部が四球を選び出塁すると、続く松嶋はサード前へボテボテの打球を放つとこれが内野安打となり無死一、二塁とチャンスを広げる。9番・宮城の犠打は失敗に終わるが、続く吉田匠が一塁線を破るタイムリー二塁打を放ち再度3点差をつける。

 それでも粘る上尾は7回表、2番手・小田部を攻め一死から3番・土屋がセンター前ヒットを放ち出塁すると、続く金丸が死球を選び一死一、二塁とチャンスが広がる。ここで途中出場の川田駿介(2年)がセンター前タイムリーを放ち1点を返し浦和学院・小田部をマウンドから引きずり降ろすと、代わった3番手・吉田匠に対してもその代わり端、代打・山本大智(2年)がライト前へタイムリーを放ち1点差とする。

 浦和学院もその裏3番手・中澤を攻めこの回先頭の尾崎が四球を選び出塁すると、続く吉田瑞のサードゴロは併殺を狙ったサードとセカンドの連係が合わずオールセーフとなり無死一、二塁とチャンスが広げる。だが、5番・藤井の犠打は決まらず凡退すると、後続も倒れこの回無得点に終わる。

 そして4対3のまま8回の攻防へと進む。