川口市立・原口の好投、好守備が光り、春日部共栄を破り、33年ぶりの4強へ!



勝ち越しに盛り上がる川口市立ナイン

9月27日、市営大宮球場で開催されている埼玉大会準々決勝の第2試合。川口市立春日部共栄[/team]の一戦は2対1で川口市立が勝利し、33年ぶりのベスト4進出を決めた。

 まず1回表、春日部共栄は3番・増田 凛之介のソロ本塁打で1点を先制する。追う川口市立は2回裏、9番原口の中犠飛で同点。

 その後、1対1のまま試合が進み、7回裏、川口市立は相手の敵失で勝ち越しに成功する。 先発の原口稜平は昨年の経験者・平尾柊翔を中心にクリーンナップが強力な春日部共栄打線相手に8安打を打たれながらも要所を締めるピッチングで、得点を与えない。

 172センチ68キロながら、体の使い方の良さが目につく。左足をゆったりと上げていき、軸足にしっかりと体重を乗せ、体をコマのように回転させて、その力を使って使って腕を振る。

 フィニッシュに入るまでの流れが実によく、無駄がない。細身のように見えても、130キロ前半の直球を投げ込むことができる、直球と同じ腕の振りから繰り出すスライダ―もよい。

 その後も少しずつ体重を増やしていきながら、フォームにもボールにも力強さが加わり、県内屈指の投手へ成長することを期待したい。

 また打たれながらも、外野手のポジショニングが絶妙で長打性の当たりを好捕したのも完投勝利につながった。各選手のスイングを見ると手打ちにならず、しっかりと呼び込んで強いスイングができている。準決勝まで勝ち進むのも伺えるチームだった。

 ちなみに敗れた春日部共栄は3番・増田の攻守が光った。増田は身長は166センチ68キロと上背は大きくないが、それを補うほど野球センスの高さと体の強さを持っている。左足を挙げた時、軸足である右足に体重をかけて手元までボールを呼び込んで、腰を回転させて振りぬく完成度の高い打撃フォーム。先制本塁打以外はいずれもライト、センターへ大飛球を放った。打球の力強さ、スイングの強さは大型選手に変わりない。

 守備を見ても、バウンドの合わせ方が上手く、ヒット性の当たりを阻止する球際の強さが素晴らしい。スローイングも強く、プレーを見ていても視野が広く、大慌てをしない。いずれは県内でも指折りの遊撃手として騒がれる可能性は高いだろう。

(記事:河嶋 宗一