2019年04月24日 熊谷運動公園野球場

川口市立vs武南

2019年春季大会 埼玉県春季高等学校野球大会 2回戦
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お互い6安打だったが、貰ったチャンスを巧みに突いた川口市立に一日の長



初回、市立川口は品田君の犠飛で栗林君が先制のホームイン

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 終わってみれば、両チームともに6安打。長打ということで言えば武南が二塁打4本に対して、市立川口は2本。むしろ、武南の方が打ち勝っていたという結果になってもおかしくはないのだろうけれども、スコアとしては4対0で市立川口市立川口は、186cm85kgという恵まれた体格で大型左腕と言われている中島君が7回を投げ、二塁打4本を浴びつつも持ちこたえて、奪った三振も12というものだった。

 中島君は、3回は一死一塁から福田君の二塁打で本塁を突かれたが、左翼手品田君の好返球で刺殺。4回は四球と5番高野君の左翼線二塁打で無死二三塁というピンチを迎えながらも、そこから3者連続三振という踏ん張りを示している。こうして、打たれたりピンチを作りながらも、何とか0に抑えて行っていた。必ずしも、目を見張るほどのスピードがあるというわけではないが、素材力の高さは十分に感じられる投手である。そしてその後は、ブロック予選はむしろ中心的存在として投げていたという左翼手から回って登板した品田君と2年生の川原君がそれぞれ1イニングずつ投げて、無難に抑えた。

 結果的には、相手に本塁を踏ませなかった市立川口投手陣というか、守りの固さが処理を呼び込んだと言えよう。この4月から、前任の長井秀夫現総監督を引き継いで大宮西時代以来の監督に就任した鈴木久幹監督は、「完封の継投になりましたね」と、想定以上の内容を喜んだ。「中島に関しては7回までと決めていたというのではなくて、行けるところまで行こうということだったのですが、7回にも2安打されていたし捉えられてきたかなぁという感じでしたから、そこで交代しました」

 そして品田君は死球こそ一つ与えたものの併殺で抑えて、安定感を示し、「こういう場面で使って試してみたかった」という川原君に9回を託し、川原君も歯切れよく3人で抑えた。川原君に関しては、「こうして使ってみて、きっちり抑えられたことで本人も自信になるでしょうし、私としても信頼が出来ます。来年はエースにと思っている選手なので、こういう経験を積んでいって欲しい」と期待も高い。

 得点としては、市立川口の初回、一死から栗林君が右前打で出ると、続く松原君が右中間二塁打して二三塁。4番品田君が右犠飛を放って三走が帰って先制。さらに3回は1番からの好打順だったが、黒木君が中前打すると、死球とバント失策で無死満塁。さらに暴投で追加点して、その後も連続死球で押し出しとなり、なおも無死満塁で、6番栗田君の中犠飛でこの回3点目が入った。武南の西野君は丁寧に投げていたのだが、なぜかこの回のみ、乱れたのが結果的には悔やまれる。

 武南の新井功監督は、5回に代打を送った関係もあって、6回からは右横手投げの栗原君を送り出したが、栗原君は決してスピードがあるというわけではないが、独特のクセ球が有効で、6回から投げて打者12人に対して、一人の走者も出さないパーフェクトリリーフだった。ただ、打線が、安打は放ち走者を出しつつも、ついぞ本塁に返し切れなかった。

 お互い川口市の学校で市営球場もよく使用しており、市内大会含めて対戦していることもあり、手の内を知っているし、選手同士も誰がどういう選手かということもわかっている。それだけに、やり難かったところもあったのかもしれないが、この日に限って言えば市立川口に流れがあった。

 市立川口は、かつての市立川口と川口県陽、川口総合の3つの市立校が昨年4月に統合して新校としてスタートしている。もっとも、その3校で野球部があったのは市立川口だけだったということもあり、野球部としては市立川口の流れをそのまま継承している。とは言え、ユニフォームは、タテジマは変わらないが、胸文字は漢字の草書体で「市立川口」だったものをローマ字のブロック体で「KAWAGUCHIされた。グラウンドは、旧市立川口のものを使用しているが、来年には旧校舎を取り壊して新グラウンドとして更に広い専用球場としていくことが計画されているということで、環境はさらに整いつつあるようだ。

(記事:手束 仁

 
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川口市立 【高校別データ】
武南 【高校別データ】
2019年度 春季高等学校野球埼玉県大会 【大会別データ】

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