秋に続きプロ注目の米倉を粉砕した山村学園が3季連続準決勝進出!



山村学園の得点シーン

 山村学園和田 朋也(2年)vs埼玉栄米倉 貫太(3年)、昨秋の再戦である。プロ注目の米倉が投げるということでスカウトも当然のように上尾市民球場に現れたが、彼らの目に米倉の投球がどう映ったか疑問だ。もちろんフォームに欠点は少なく、この日も悪いながらもMAX141kmを投げた。だが、あえて厳しい言い方をさせてもらうと、今後上のレベルで戦う為に大事なものが欠落している気がしてならない。

 試合序盤は互角の展開であった。

 まず1回表、山村学園は米倉の立ち上がりを攻め、先頭の木内 輝(3年)がレフト前ヒットを放ち出塁すると、続く横田がきっちりと送り一死二塁とする。ここで3番・野邨 祐樹(3年)はレフトへヒット性の打球を放つが、レフトライナーに倒れる。ここでなぜかライナーバックをしなかった二走・木内が戻れず併殺で無得点に終わる。

 対する埼玉栄もその裏、先頭の山川が散水直後でぬかるんでいるピッチャー後方へ高いゴロを放つと、和田は足を取られバランスを崩し内野安打となる。さらに続く海崎 雄太(3年)の所で埼玉栄ベンチはバスターを掛けると、これが見事に成功しサードベース上に当たるヒットとなり無死一、二塁とチャンスが広がる。ここで3番・和田(2年)はショートゴロであったが、打球が弱くそれぞれ走者を進め一死二、三塁で4番・鈴木 貴大(3年)と絶好の先制機を迎える。だが、鈴木はサードライナーに倒れ三走・山川も還れず併殺と共に同じような形で先制機を逸する。

 

 そして迎えた3回表、あるアクシデントが起こる。この回先頭の和田がセカンドへの内野安打で出塁するが、続く大塚が送れず一死、1番・木内も送れず追い込まれる。埼玉栄バッテリーは当然エンドランの警戒もあり、一塁牽制をする。その時だった。一走・和田が頭から帰塁する際に右肩を突き亜脱臼してしまう。和田は当然治療に入り、一塁には臨時代走が送られる。

 ここからだった。木内はライト前ヒットを放ち一死一、二塁とすると、続く横田はセーフティー気味の犠打で走者を進め二死二、三塁とし、迎える打者は3番・野邨だ。野邨は昨秋米倉から2三振を喫している。この場面気合の入っていた野邨はまず声や仕草で執拗に威圧する。すると、次の瞬間力が入ったのか、それとも抜けたのか米倉の直球がワイルドピッチとなり労せず山村学園に1点が入る。すると、米倉はこれで動揺したのか、野邨に左中間を破る2点タイムリー三塁打を浴びると、続く長谷川にもセンター前タイムリーを浴びる。さらに5番・深田 竜二(3年)にもサードへの内野安打を浴びるが、一走・長谷川が三塁憤死し事なきを得る。