2017年07月10日 埼玉県営大宮公園野球場

叡明vs桶川西

2017年夏の大会 第99回選手権埼玉大会 2回戦
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小関順二が徹底分析 ストップウォッチレポート

叡明・三上ケビン、注目の逸材をストップウォッチで語る!

 春季県大会で立教新座武南を破ってベスト8に進出、敗れた準々決勝では強豪・春日部共栄戦と3対4の接戦を演じているように、叡明は今大会前から伏兵として話題になっていた。

 チームを牽引するのはガーナ人の父と日本人の母を持つ4番三上 ケビン(3年)で、そのセールスポイントはライトからの強肩と50m走6.2秒の俊足。オコエ 瑠偉(楽天)にも通じるハーフならではの身体能力の高さに持ち味がある選手だが、技術を要するバッティングやベースランニングには課題がある。
 バッティングで物足りないのがタイミングの取り方だ。緩急に対応するにはステップする前足の動き方が重要で、とくに求められるのがゆったりした動き。ステップする前足は球種とコースを探るレーダー、というのが私の考え方だが、三上のステップからはそういう思想が伝ってこない。普通に前足を上げて始動し、普通に前足をステップして打ちに行く、そんな感じなのだ。

  矛盾するようだが、「ステップを急いでいない」という部分に可能性も見出せる。全球ストレート待ちのタイミングで、「1、2、3」の掛け声とともに打って行く選手が多い中、三上は「1、2、3」の掛け声がゆったりしている。できれば「1、2の3」のように「の」を入れてもらいたい、というのが私の希望である。
 物足りなくてもこの桶川西戦では第2打席以降、三塁打、二塁打、ヒットを続けている。三塁打は普通の外野フライと思った打球が強い風に乗ってレフトの頭を越えていったもので、結果よりもクセのない始動からインパクトまでの流れに可能性を感じた。

 打者走者の各塁到達タイムは三塁打12.15秒、二塁打8.57秒、ヒット4.65秒と平凡。外野手としてのスローイングはシートノックでしか見られなかったが、「強肩のアピール」はなかった。運動能力、身体能力というより、スカウトや記者に見てもらいたい、という欲が少ないのかなと思った。
 そういうストップウォッチ的部分では1番・島田 真尋(3年)のほうが見どころはあった。第1打席の遊撃ゴロのときの一塁到達タイムは4.17秒。私の俊足の基準は「一塁到達4.3秒未満、二塁到達8.3秒未満、三塁到達12秒未満」なので、十分俊足と言っていい。2回、7回には盗塁を成功させて、そのときのタイムが3.31秒と3.32秒。これはプロを含めても上位の記録である。バッティングは打ちに行く直前のバットの揺れが余分な動き。

 島田以外ではキャッチャー・室賀 優斗(3年)の強肩が目立った。中学時代、投手として知られた存在だけあって、この日の捕球から二塁ベース到達までのタイムは最速で1.95秒。2秒未満が「強肩」の目安なので評価できる。

(文=小関 順二

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叡明 【高校別データ】
桶川西 【高校別データ】
第99回全国高等学校野球選手権埼玉大会 【大会別データ】

応援メッセージ (3)

叡明いよいよ、明日が初戦。33年前のOB  2017.07.09
明日が、初戦!今年は、C シード舞台は、県営大宮無事に勝ち進んで強豪校と対戦して互角に戦ってください。
叡明いざ決戦の時❗所沢市OB 2017.06.21
いよいよ決戦の時がやって来た。
Cシードとしておごらず、己自信の力を発揮するのみ。
今までやって来た事を、無にせず戦えば自ずと結果が伴って来るはずだ。いざ行け決戦の地大宮へ
叡明粘り強く勝て!OB 2017.06.20
叡名らしい、粘り強い野球で勝ち進んでください。
そして、次こそ春日部共栄に勝ってください。

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