奥村 展征選手 (日大山形)

奥村 展征

球歴:日大山形

都道府県:山形

ポジション:投手, 遊擊手

投打:右 / 左

身長:177.0 cm

体重:65.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨年からドラフト候補として注目されていた選手だが、この1年で急成長を見せた遊撃手。父と一緒にやっていた宮本慎也にあこがれるというが、プレースタイル的に鳥谷 敬を目指すべき選手ではないだろうか。 (打撃)  構えはスクエアスタンス。グリップを高めにおいて背筋を伸ばして構えている。両膝にしっかりと体重を乗せて、投手は両目で見据えてバランス良く構えることができている。  投手の足が下りたところから始動を仕掛けていき、足を高々を上げる。彼を見た多くの選手が「よくあそこまで足を上げて打てるな」と驚いたようだが、彼にとって打ちやすい打ち方なのだろう。トップの動きを見ていくと捕手側方向へ大きくバックスイングを仕掛けていき、上から救い上げるようなスイングをしている。スイング軌道から肩口から振り出しているので、インパクトまでロスの無いスイングができている。  踏み込んだ足元を注目すると、膝が開かずに抑えることができており、軸足を中心にきれいにターンすることができている。最後のフォロスルーは高く上げる。生粋の中距離・アベレージヒッターではあるが、自分のポイントに来た時は本塁打に出来る選手で、球場が狭い東京ドームならばある程度、本塁打が量産出来る選手になるのではないだろうか。 (守備・走塁)  彼の最大のウリは守備にある。まずポジショニングが良く、打球を計算して守備位置についている。そして肩が強く、深い位置からダイレクトでコントロールできる肩の強さがある。プロの世界でも二遊間をこなせる実力はあり、遊撃手として育ててみたい選手だ。  塁間タイムは4.2秒前後と左打者として基準のタイム内で、突出したタイムではない。ここが物足りなさを感じるが、宮本を目指すならば、相手の隙をつく走塁を身に付けたい。
更新日時:2014.01.02

将来の可能性

 去年まではセンスに頼るプレーヤーであったが、体格面の成長により攻守で力強さが出てきた。攻守ともにしっかりと考えて取り組んでいる選手であり、木製バットの対応もそれなりに速く、4年目ならば一軍定着も期待できるのではと思わせる選手。近年に巨人にプロ入りした高卒内野手と比べると走攻守の期待値は高い選手だ。  プロ入り後も、走攻守すべてに高いレベルを求めて、三拍子揃った遊撃手として成長を果たしていきたい。その過程をファームなどで見届けていきたいと思う。
更新日時:2014.01.02

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