上田 倖平選手 (花咲徳栄)

上田 倖平

球歴:花咲徳栄

都道府県:埼玉

ポジション:投手

投打:右 / 右

学年:卒業

寸評

 秋季大会では背番号1をつけていたものの、右肩を痛め、戦線離脱。しかし最後の夏に復活して、大活躍を見せた。強打者を揃う浦和学院戦では2失点の好投を見せた。  (投球内容)  右スリークォーターから投じる速球は常時130キロ~135キロぐらい。浦和学院の佐藤拓也と比べるとストレートは走っており、変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップを投げているが、いずれもストライクを入れられる制球力がある。  配球としては外角中心にテンポ良くポンポンと投げ分けていく配球だ。武器となるのは沈むように落ちるチェンジアップ。この変化球には浦和学院打線も手に焼いており、この球種を軸に投球を組む立てることができていた。  クイックは1.2秒台を計測し、フィールディングも卒無くこなし、牽制も細かに入れていき、細かな技術も鍛えられている。 (投球フォーム)  セットポジションから始動し、左足を真っ直ぐ上げていきながら、右足の膝を適度に伸ばして立つ。左足を三塁方向へ伸ばしていきながら、重心を少しずつ下げていく。お尻から先行して重心移動をしていくが、歩幅が狭く、また踏み込んだ脚が開いた状態で踏み込んでいくため、体のひねりをうまく使えず縦系統の変化球を投げるには適していない。テークバックは内回りの旋回をしていきながら、トップを作って、リリース。やや横回転気味で、真上から振り下ろすフォーム。最後のフィニッシュを見ると前足が突っ張った状態になってしまい、しっかりと体重が乗った状態でフィニッシュができていないので、勢いのあるストレートを投げる事はできない。  課題としては開きの早さによって打ちやすさが生まれ、捻りを使えないフォームなので、縦系統の変化球をうまく使えず、そして前足に体重移動が乗らずに勢いのあるストレートを投げることができない。課題は多い投手だ。
更新日時:2013.01.02

将来の可能性

 故障を治し、夏ではエース級の活躍を見せることが出来たのは拍手を送りたい。夏の投球ならば大学レベルでも続けていける技量はあるだろう。まだ欠点は多く、今後も肉体的な成長も見込めるので、大人の肉体になっていった時にどこまで総合力を高めていけるか。いずれどこかの球場で成長した姿でピッチングを見せることを期待している。
更新日時:2013.01.02

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