高田 直宏選手 (大垣日大)

高田 直宏

球歴:大垣日大

都道府県:岐阜

ポジション:一塁手

投打:右 / 右

身長:174.0 cm

体重:84.0 kg

学年:卒業

寸評

 名門・大垣日大の4番打者として、非常に勝負強い打撃が光る強打者です。特に構えた時から、リラックスしており、自分のリズムを持てているところが目立ちます。 (打撃内容)  秋の新チーム結成以来の55試合で、実に71打点をあげる勝負強さが魅力。特にスイングの弧が大きく、フォロースルーを活かしたスイングができる貴重な強打者です。  スクエアスタンスで構え、バランス好く立てて理に適っています。特に打席では脱力して構えられていて、それでいて自分のリズムで立てていることも好いです。ただ一つ残念なのは、始動が遅すぎる点。一度ベース側につま先立ちしてステップするのですが、それが投手のリリースを迎えるほど遅いので、どうしても全体の動作が遅れがちです。  そのため、足を小さくステップさせて踏み込んできます。足を上げてから降ろすまでの「間」が少ないので、どうしても打てるポイントは限られて、点の打撃になってしまいます。それでも踏み込んだ足下がブレないでスイングできているので、外の球をきっちり叩けますし、打ち損じも少なくできています。  早めにトップを作ることで、始動の遅さを補います。上から振り下ろす意識があるので、ボールを捉えるまでには大きなロスは感じません。この選手が素晴らしいのは、後ろは小さくても、スイングの弧を大きく取り、フォロースルーを活かしてボールを運べるスイングができること。フォーム後半の動作が、大きくなって行けるところが素晴らしいです。 (守備・走塁面)  一塁までの塁間を、4.7秒前後で走り抜けます。これを左打者に換算しても、4.4秒前後と、プロの基準である4.2秒に比べると、だいぶ劣ります。それでも秋の公式戦16試合で5盗塁を決めているように、4番打者の割には積極的に盗塁を仕掛けてきます。実際には、もう少し早いタイムで駆け抜けられる脚力があるのかもしれません。  一塁手としては、可も不可もなしと言う感じでした。実際秋からの55試合で、失策は3個。一塁手としては、平均的なレベルでしょうか。ただ将来的に一塁手としては、もう少し長打力を見せつけるとか存在感を増さないと、出場の機会を制限されたり他のポジションへのコンバートを余儀なくされるかもしれません。
更新日時:2011.05.09

将来の可能性

 打つことに関しては、始動が遅すぎることが気になります。しかし昨今の無駄を廃することばかりを重視して小さなスイングをする選手が多い中、きっちりスイングを大きとりく、バットをしっかり振ることができます。それも、それを力み無く行える選手は稀です。そういった打撃面では、なかなか興味深い選手でした。  まあそれほど走力・守備力でのアピール度が高い選手ではないだけに、将来的に何処までチャンスをもらえるのか?と言う不安は残ります。若干始動を早めることで、もう少し動作に余裕が持てるようになりつつ、大きなスイング軌道に、持ち前のフォロースルーの後押しがあれば、上のレベルでも長打力を武器にできるかもしれません。今後の、更になる成長を期待してやまない選手でした。
更新日時:2011.05.09

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