石丸 将和選手 (佐賀工)

石丸 将和

球歴:佐賀工

都道府県:佐賀

ポジション:投手

投打:右 / 左

身長:175.0 cm

体重:63.0 kg

学年:卒業

寸評

 左腕の平川 裕貴の二枚看板として決勝まで導いた投手。175センチと投手としてあまり大きくないが、総合力の高い好投手であった。 (投球内容) 右スリークォーターから投じる直球は135キロ前後を計測しているのではないだろうか。両サイドへしっかりと投げ分けて、淡々と投球を組み立てていく。連投の疲れ、華奢な下半身にしては、ストレートの質は良い。もっと下半身、体幹を鍛え込んでいけば、ストレートのスピード、質は一変していくだろう。  変化球はスライダー、チェンジアップ、フォークを投じる。決め球としてフォークを投げており、フォークで空振りを奪っているが、球速はあまり速くないので、見切りをつけやすい。投球センスはあるので、ストレートのスピードが増せば、一層と投球の幅が広がるだろう。 (投球以外の技術) クイックは1.1秒~1.2秒前後と素早いクイックが出来ている。牽制はあまり入れない。 (配球) 配球は外角中心にストレート、スライダーを投げ分ける配球。ストレートを見せ球にしながら、追い込んでいき、フォークで空振り三振を狙う配球を見せている。まとまっているが、まだ緻密な制球力はない。コンビネーションを売りにするタイプとしては物足りない。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。左足を回しこむように上げていき、右足の膝を適度に曲げて立つ。左足を三塁方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていくが、沈み込みは小さく、捻りを入れるフォームではない。ステップ幅は狭く、インステップ気味に踏み出している。  左腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、開きを抑えようとしているが、やや着地が早く、開きも早く、角度もあまり感じないフォームなので、打者からすれば打ち難さを感じる投手ではない。そのためコーナーを突いても打ち返されるところが見られる。良い所を上げれば、上半身の使い方。テークバックは小さく取って、しっかりとトップを作り、肘をしならせて前で離すことが出来ている。 ステップ幅が小さいので、体重が乗りにくいフォーム。上背がない投手に見られる体全体を使ったフォームではないので、全てを引き出していない投球フォームだ。
更新日時:2012.02.18

将来の可能性

 投手の筋は良いので、とにかくフィジカルの向上に努めることだろう。フォームでは下半身の力が伝えられるフォームになっていくと球速は更に伸びていくだろう。  中央の強豪大学に進むタイプではないが、しっかりとした環境の下でやる大学ならば、台頭が期待出来る投手ではないだろうか。いずれ球場で出会う時は大きく成長した投球を見せてくれることを期待している。
更新日時:2012.02.18

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