金沢 達弘選手 (龍谷)
寸評
中学時代は、軟式の全国大会で全国優勝の実績があります。特に低めの球でも弾き返す、シュアな打撃が光っていました。ただ始動は遅く、ボールを手元まで引きつけてから打ちに行くなど、バッテイングのタイミングとしては、長打力重視の打者でした。 (第一印象) 先輩投手に対しても、力強い返球でボールを返す統率力が魅力の捕手。ただミットを示したあと、一度グラブを地面に下ろしてしまう癖があったり、キャッチングについては修正が望まれる。またプレースタイルも少し雑で、捕手としてはどうなのかな?という疑問が残った。あくまでも私の目をひいたのは、打力のある捕手という部分だった。 (長所) ベース側にしっかりインステップして、その足元がブレません。そのため外の球でも、右方向に開かず打ち返します。またバットの振り出しにも癖がなく、スイングにもロスが少ないのが魅力です。 (課題) 捕手としては、塁間2.05秒前後と平均的。そのため佐賀北戦でも相手は、積極的に盗塁を仕掛けてこられました。これから先の野球を意識するのならば、塁間2秒を切るような素早さは身につけて欲しいところ。捕ってからスローイングまでの動作が、ワンテンポ遅いように見えます。 バットの振り出しは良いのですが、ボールを捉えるときにバットの先端が下がってしまっています。これだとせっかく捉えた打球もファールになりやすく、フェアゾーンに落としやすくするためには、バットの先端が下がらないようにヘッドを立ててスイングすることが求められます。結果として、スイングの弧の無駄な軌道も減るでしょう。
更新日時:2012.01.31