2013年03月24日 阪神甲子園球場

北照vs菰野

2013年春の大会 第85回記念選抜高校野球大会 第3日第2試合  2回戦
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勝負の瞬間 松倉雄太

試合中の一つのプレー・瞬間のジャッジで大きく結果が変わってくるのが野球である。
今大会、松倉雄太が試合を決定づける「勝負の瞬間」を検証する。

初めて味わう走塁技術と大胆な守備

 秋の公式戦チーム打率が3割9分1厘の菰野と、3割6分9厘の北照。打のチーム同士の打線との対決構図であったが、終わってみれば7対0というスコアで北照が勝利を飾った。

 ゲームの中で大きなポイントとなったのが、北照の走塁技術と大胆な守備シフト。
 まず走塁面で象徴的だったのが、北照が先取点を挙げた3回の攻撃。このイニングは打順が二巡り目になり、1番高山 大輔(3年)からの攻撃。

 その高山はファウルで粘り、8球目をレフト前へ運んだ。
 この試合3本目のヒットとなる北照。塁に出るたびに、様々なリードをとることで菰野のエース左腕・山中 亨悟(3年)に揺さぶりをかけた。初回に主将で3番の吉田 雄人(3年)が盗塁を成功させていることも、山中にプレッシャーをかける後押しになっている。

 無死一塁で2番五十嵐雄太郎(3年)。高山が山中に対して繰り出す揺さぶりを利用するかのように、五十嵐は初球をバント。だがここは読んでいた山中が思い切ってダッシュをし、セカンドへと投じた。十分に高山をアウトにできるタイミング。しかし、セカンドベースでの攻防の果てにセーフというジャッジが下された。

 間一髪で二塁を陥れた高山はこの時の状況を、「ショートの選手がベースを踏めていなかった。それが見えてセーフだと思いました。間一髪で助かった」と説明する。
 逆に菰野のショート・小林輝也(3年)は、「ベースの内側に入ってボールを捕って踏もうと思っていたが、その場所を相手選手に狙われて、先にベースを踏まれて(ゾーンを)潰されてしまった。初めての経験です」と悔しそうな表情で話す。

 先にベースを踏んだ状態で待っていたとすれば、足を狙ってスライディングをすると守備妨害を取られかねない。だが、捕ってからベースをしっかり踏んで送球しようという選手ならば、その踏むであろう場所を狙ってベースを踏めなくするのが攻める上での定石だ。この場面ではしっかりと観察して走塁した高山が一歩上だった。

 3番吉田の内野ゴロで一死一、三塁となった後、4番小畑 尋規(3年)がファーストを強襲するタイムリーを放ち、先取点が北照に入った。この後5回に吉田のタイムリー二塁打、6回には相手のミスや小畑と5番富田魁斗(3年)の連続タイムリーなどで着々とリードを広げる。

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