6回に逆転3ランを放った坂田(広陵)

中国王者を懸けたライバル対決!勝負の行方は・・・

中国大会決勝は、関西広陵のライバル対決。決勝で対戦するのは2006年以来6年ぶりとなった。
関西は左腕の児山 祐斗(2年)、広陵は4番でもある下石涼太(2年)といずれもエースが準決勝から連投でマウンドに上がった。

ゲームは序盤、関西が主導権を握る。
1回表、1番の逢澤 崚介(1年)が四球で出塁すると、2番小郷 裕哉(1年)の1球目で盗塁を成功させる。小郷は送らずに強攻策。7球目を打ち返すと、打球はセンターの頭上を越える。逢澤が楽々と生還し、1点を先制した。
関西は2回にも8番田中彼方(2年)のタイムリー三塁打で1点を追加。先発の児山は3回まで毎回走者を背負いながらも無失点で切り抜けていた。

広陵の反撃は4回、二死から7番久保田駿(2年)が死球で出塁すると、8番柳澤 一輝と9番熊谷治人(ともに2年)の連打で1点を返した。

連投の両投手はその後も、毎回のようにピンチの局面を迎えるが、欲しい所で三振が取れて切り抜けた。

6回表、先に動いたのが広陵の中井哲之監督。ここまで95球を投げていた下石と、ショート・太田 創(2年)にシートを入れ替えた。
太田は142キロを計測する快速球で先頭打者をショートゴロに打ち取る。捌いた下石の好プレーも光り、流れが少し広陵に傾いた。

そして6回裏、このゲーム最初の大きな山場を迎える。
このイニング先頭の7番久保田は、児山の投じた初球にセーフティバントを仕掛けた。サード前に転がった打球は絶妙で、内野安打とする。続く8番柳澤はショートへのゴロを放つが、高く弾んだことが幸いして再び内野安打になった。9番熊谷の送りバントが失敗となって一死一、二塁。
この場面で打席を迎えたのは、中井監督が「本来は4番を打てる長打力がある」と評する1番坂田 一平(2年)。このゲームではここまで2安打を放っている左打者だ。

マウンドの児山とキャッチャー・海野 裕介(1年)の関西バッテリーは細心の注意を払った。
1球目と2球目はいずれもファウル。バッテリーが追い込んでの3球目、「良い球だと思いました」と海野が語る内角への球が来る。バッテリーの自信を持っていた球を、振り抜いたのが坂田。打球はグングンとライト後方へ飛び、そのままスタンドへ入り、逆転の3ラン。
「少し(真ん)中に入ってしまった。打ったバッターが凄かった」と話した児山の表情は、海野の言葉を借りれば「涙ぐんでいた」という。

ゲームはひっくり返った。