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上 田 西 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||||
星 稜 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
上田西:浦野、花里、関、柳澤‐大塚
星稜:室木、加藤‐鹿屋
二塁打:室木(星) 武田(上)

上田西 スタンドに向かってガッツポーズ!
全員野球で掴み取った北信越ベスト4
9回裏4対3、場面は二死二、三塁。守る上田西にとっては修羅場だった。
打席は星稜の1番丸山 雅史(2年)。この日は3度四球で出塁し、内野安打も1本放っている。マスクを被る主将の大塚 雅也(2年)は、マウンドの柳澤 和希(2年)に声をかけた。
「打たれたら仕方がない。逃げずに思い切って腕を振ってこい」という気持ちでしたと大塚。
2ボール1ストライクからの4球目。思い切って腕を振って投げた柳澤の球を、丸山が打ち返した。打球はセンターへの痛烈なライナー。これをセンターの宮澤 義也(2年)が見事にキャッチ。その瞬間、大きな雄叫びをあげた柳澤は、大塚と抱き合った。
「選手は本当によくがんばった」と讃えた原公彦監督。8月の新チーム結成時から一つの目標としてきた北信越ベスト4を果たした選手は、3日連戦の疲れも忘れて、最高の笑顔でスタンドに挨拶した。
引き分け再試合があり、3日連続での試合となった上田西。
モチベーションは高く持続できていたが、疲労感はさすがに否めない。特に、全てのゲームで先発したエースの浦野 峻汰(2年)は限界に近かった。
立ち上がりにストライクを取るのに苦しみ、二者連続で四球を与えてしまう。犠打で二、三塁と進められ、星稜の4番鹿屋 陸(2年)の犠牲フライで1点を失った。
ただ、5番谷下恵介(2年)を打ち取って最少失点で切り抜けた浦野。失点こそしたが、犠打と犠牲フライでアウトを確実に増やしたことが、最少失点に繋がる要因になった。
そして、このアウトを増やすということが、9回の修羅場にも繋がることになる。
星稜の先発・室木 大(2年)の前に、1回、2回と抑えられていた打線。3回、一死から9番外谷 健人(2年)が四球で出塁する。執拗に警戒をする星稜守備陣。そう、次の1番打者・武田 竜樹(2年)の存在が、前後の打者にも影響を与えていた。
一死一塁で打席に立った武田は、ピッチャーの前にバント。難なく処理した室木だったが、武田の俊足が勝ち、一塁がセーフになった。
一、二塁となって2番荒井 圭佑(2年)がセンター前にタイムリーを放ち、上田西は同点に追いついた。
さらに3番小崎 脩造(2年)がレフト前に弾き返し、二塁走者の武田が生還し逆転。5番宮澤の犠牲フライでこのイニング3点を挙げ、ゲームをひっくり返した。
だが、「気が抜けなかった」と大塚が話す星稜の打線。その裏、4番鹿屋のタイムリーですぐに1点を返した。このイニングの途中で、上田西のマウンドは先発の浦野から、同じ左腕の花里佑亮(2年)に代わっている。
「本来ならば浦野に長いイニングを投げてもらいたいが、さすがに限界でした。3回で代えた時点で、投手全員でいくしかない」と原監督は心境を話す。
3対2となり大事な次の1点。取ったのは上田西だった。
5回、先頭打者として打席に立った武田が右中間へ二塁打を放つ。塁に出ると、様々なリードで守備陣を揺さぶる武田。一死後、3番小崎の内野安打で三塁まで進んだ。
続く4番佐藤 辰徳(2年)がレフトへフライを放つ。やや浅い打球だったが、捕ったのを確認した武田は迷うことなく本塁へ向かって走り出した。結果はクロスプレーになることなく、楽々とホームイン。50メートル5秒68の俊足が、この日も炸裂した。
「どこと練習試合をしても、(相手チームから)武田が欲しいと言われます。足が速いのと、足の回転も速い」と武田の存在と武器を語る指揮官。
塁に出るのはもちろん、3回のようにネクストバッターズサークルにいるだけで相手は警戒をする。結果として、打者に対して球が甘くなる確率が高くなる。守備側にとっては、これほど恐ろしい選手はいない。
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上 田 西 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||||
星 稜 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
上田西:浦野、花里、関、柳澤‐大塚
星稜:室木、加藤‐鹿屋
二塁打:室木(星) 武田(上)
応援メッセージ (1)
- 上田西星陵頑張ってたーさん 2013.08.05
- 石川大会で、見せてくれた、あの打撃で、優勝目指して、がんばって