[気象予報士ライターの観戦レポート]

 今月初旬、過去最大級の竜巻が北関東地方に発生し、甚大な被害をもたらした。
竜巻はどこでも発生し得る気象現象であるが、特に風の水平シアが大きいところ(風向差の大きい風がぶつかるところ)、つまり山間部よりも北海道や関東平野のような広い平地の方で発生しやすいと言われている。
しかし、竜巻は猛烈な威力を有する一方で、低気圧や前線のような大規模なじょう乱に比べ水平スケールが小さく、また寿命が短く、さらに発生頻度自体が低いため、今日の気象技術では予測が非常に難しい。 そのため、近年、気象庁が発表している「竜巻注意情報」の的中率は、わずか1%程度であり、予測情報としては、非常に「空振り」が多い。
しかし、打撃と同様、「見逃し」よりは、「空振り」の方がBetter(ベター)なのであり、今回の竜巻被害を基に、今後も気象庁には「空振り」を恐れずに竜巻注意情報を発表して市民の注意を喚起して欲しい。

 

そして、もし試合中、地上から上空の積乱雲に延びる、「ろうと状の気流」を発見した際は、監督、選手のどなたでも遠慮なく審判に通知して試合中断を決定して頂き、より安全な屋内に速やかに避難して頂きたいと願うばかりである。

この日のさいたま市営大宮球場は晴天に恵まれた。
気温24.1℃、風は西南西1.5mとやや逆風、春季大会とはいえ、もう初夏とも言える強い日差しの中、試合開始。 関東大会の常連とも言える強豪の横浜と、初出場の東海大高輪台の対戦。 両校とも、県大会、都大会で厳しい接戦を勝ち抜き、準優勝で関東大会への出場を決めており、伝統校とフレッシュ校の好ゲームが期待された。

プレーボールの直後、横浜は1番浅間が、東海大高輪台の先発佐藤の初球を叩き、一、ニ塁間を抜くライト前ヒットで出塁すると、2番宍倉 和磨が堅実に送りバントでランナーをニ塁に進める。
その後、ニ塁ランナーの浅間が盗塁に成功すると、3番樋口 龍之介がライトへ犠牲フライを放ち、横浜らしい速攻で早くも1点を先制した。しかし2回以降は、各打者がライナー性の大きな当たりを飛ばすも、東海大高輪台の外野陣の堅い守備に阻まれて無得点が続く。一方、東海大高輪台も、横浜の先発左腕、田原 啓吾の速球と緩い変化球を織り交ぜた投球になかなかタイミングが合わず得点できない。 5回が終了し、スコアは1対0のままグラウンド整備に入った。