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- 2012年春の大会 第65回春季四国地区高等学校野球大会
- 丸亀vs宇和島東
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丸亀 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | ||||||
宇和島東 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
丸亀:山口立城-三好一生
宇和島東:宮本広大-山内省吾

強肩に加えリードも冴えた丸亀の正妻・三好一生(3年)
丸亀の強肩捕手・三好一生、「鮮烈なる」四国デビュー
「1秒82、1秒91、1秒84、1秒81、1秒90、1秒90」。
筆者の取材ノートには次々と高校生どころかプロ野球でもトップクラスの数値となる投球練習後の捕手2塁送球タイムが並んでいく。
このタイムを叩き出した主は丸亀のホームを守る三好 一生(177センチ73キロ・3年)である。香川大会2回戦・英明戦でも2秒08の送球タイムを出し、強肩捕手の素養を垣間見せた三好であったが、チームとしては4年ぶりとなる四国大会で、彼はさらにレベルアップした姿を相手ベンチとスタンドに見せ付けた。
遠投117メートルの鉄砲肩ばかりではない。この日の三好はリードも冴えに冴えてていた。香川大学教育学部付属坂出中時代からバッテリーを組む先発・山口 立城(3年)は、「序盤はストレート主体、相手がストレートを狙ってきた中盤は左打者にはスライダー、右打者にはフォークでカウントを取ってから勝負。そして終盤は気合で抑える」配球や、高知高校時代の木下 拓哉(現:法政大3年)と同じく。
リリースの瞬間にキャッチャーミットを下に付けてから投球をつかみに行く安定感抜群のキャッチングに導かれ、愛媛県内では強打で鳴らす宇和島東打線を次々と手玉に取るピッチングを披露。9回まで7安打、8四死球を与えながらも自己最速となる139キロを筆頭にストレート、スライダー、フォークの威力は最後まで衰えることはなかった。
さらに言えば終盤、7回裏1死1・3塁の好機で「捕手の肩がいいので(一塁走者)山内 省吾(3年)の足を考えるとランナーは動かせない」と、宇和島東・浅野秀夫監督がベンチワークを躊躇し、4番・岩森健一郎(3年)が併殺に終わったのも、それまで三好が手を抜かず続けた二塁送球の脅威があったから。「自分で楽しいと思って香川大学教育学部坂出小5年生から始めた」捕手道の真髄がそこにはあった。
そして試合は8回表1死満塁から丸亀4番・近藤勇貴(3年)がしぶとくセンター前に落とした適時打が決勝点に。右肩の軽い違和感で直前でベンチ外となった中川源和(3年)の想いも背負い、山口に負けない好投を続けていた宇和島東先発・宮本 広大(3年)が力尽きた時点で勝負は決した。
加えて4番から県大会準決勝以降8番に入った打撃でも50メートル走6秒4の俊足を活かし、右打者としては上々の4秒35の一塁駆け抜けタイムと、県大会準々決勝4打数2安打の結果も出した三好。四国大会デビューで勝ち取った1勝は、同時に「四国ナンバーワン捕手」の称号を不動のものとし、本人が「いつかいってみたい」と夢見るプロへの扉を鮮烈に開く一戦となったのである。
(文=寺下 友徳)
応援メッセージ (3)
- 宇和島東まずは一勝宇東OB 2012.05.03
- 牛鬼打線で先制し、投手が楽に投げられる展開を頑張れ東
- 宇和島東優勝!ひかる 2012.05.02
- 宇東ならやれる!
自分たちの力を信じて四国大会優勝!
- 宇和島東目指せ!!四国大会優勝花咲 2012.05.02
- 宇和島東、全員野球で頑張るんだ!!