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松山商業 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 2 | 9 | ||||||
鳴 門 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | 3X | 10 |
松山商業:越智洸貴、堀田晃-岡本樹
鳴門:小林直人、後藤田崇作-日下大輝

サヨナラのホームを踏む河野(鳴門)
繰り返された歓喜、繰り返された失敗
9回裏。打順がセンバツ時の5番から3番に上がった大和平(3年)の「ストレートを狙っていたが、カーブに体が反応した」打球がセンター上を超え、新チーム結成以来実に通算4度目となる鳴門のサヨナラ勝ちで決した大乱戦。ここにたどり着くまで要した2時間53分全体を振り返ると、そこに残るのは「徒労感」の三文字であった。
勝った鳴門はそれでも救われる部分がある。6回からリリーフし4イニングで7失点と大きく崩れた後藤田 崇作(3年)も、「センバツ後に指の爪が割れて投げ込みもできず、調整不足で指にボールがかかっていなかった」とその要因は明確だし、3失策の内野守備もセンバツ同様折込済み。
むしろ3点差を追い付かれ、終盤2度勝ち越されても全く動ずることなく、計15安打を相手に浴びせてうっちゃった打線を見れば、「よく粘れたし、勝って勉強できることに感謝」と話した森脇稔監督のコメントも決して誇張表現ではない。センバツベスト8の経験は、いまだ残る疲労感以上に彼らの実力となりつつあると言ってよいだろう。