2012年04月02日 阪神甲子園球場

大阪桐蔭vs健大高崎

2012年春の大会 第84回選抜高校野球大会 準決勝
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小関順二が徹底分析 ストップウォッチレポート

健大高崎の足に立ちはだかった大阪桐蔭バッテリーの牙城

 健大高崎が勝つにはこの流れしかなかった。0対1とリードを許しながら、7回終了時点で差はわずか1点。大阪桐蔭の超高校級右腕、藤浪 晋太郎(右投右打・197/88)から3点奪うことは考えづらい。1対0か2対1か、健大高崎が勝つにはこのスコアしか考えられず、そういう流れになっていた。藤浪は結果的に8安打されているが、デキとしてはこの試合が一番よかったのではないか。ストレートも変化球もほとんど高く浮かず、低めに決まっていた。さらに内、外のコーナーワークがよく、これに投球間隔4~5秒でテンポよく投げ込んでいて、とても付け入るスキが見えなかった。

塁に出たら盗塁というのが健大高崎の準々決勝までの得点パターンで、この試合でも同様の攻めが見られると思っていたが、大阪桐蔭バッテリーの牙城は思いのほか堅かった。

藤浪が一塁に走者を背負ったときのクイックタイムは通常1.14~1.20秒と速く、捕手森 友哉(2年・右投左打・169/80)の二塁送球タイムは2.06秒(花巻東戦で1回に二盗を阻止したときの二塁送球タイム)~2.08秒(浦和学院戦で5回に二盗を阻止したときの二塁送球タイム)である。

<1.20秒(藤浪のクイックタイム)+2.08秒(森の二塁送球タイム)=3.28秒>

藤浪―森のバッテリーから二盗を成功させるためには3.28秒以内の速さが必要になる、ということである。ところが、高校生がこのタイムで走るのは簡単ではない。参考までに屈指の俊足、健大高崎竹内 司(中堅手・右投左打・178/70)が今大会で記録した二盗の所要タイムは次の通りだ。
◇3.25秒(神村学園戦の5回表)※刺されている
◇3.30秒(鳴門戦の1回表)
◇3.35秒(天理戦の9回表)
3.28秒以内は1回あるだけ。つまり、竹内が藤浪―森のバッテリーから二盗を成功する確率は33パーセント、ということになる。改めて難しさがわかる。

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大阪桐蔭 【高校別データ】
健大高崎 【高校別データ】
第84回選抜高等学校野球大会 【大会別データ】

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