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- 2012年春の大会 第84回選抜高校野球大会
- 聖光学院vs鳥羽
我慢比べ!
今大会14試合目で初めて5回を終わって0対0。聖光学院・斎藤智也監督、鳥羽・山田知也監督の両指揮官が描いていた通りの我慢比べの展開となった。
今大会防御率NO1の0.15を誇る聖光学院の岡野 祐一郎(3年)は、低めを丹念につく評判通りのピッチングを披露。一方の鳥羽・五味 拓真(3年)も、走者は出すが、持ち味の打たせて取る投球にバックが応え、聖光学院打線にあと一本を打たせなかった。
グランド整備が入り、ゲームはリ・スタート。0対0の流れならば、余計にゲームが動きやすくなる6回表。鳥羽は1死から、この日調子の良さを買われて1番に抜擢された主将の枝 勇樹(3年)がセンターへ二塁打を放ち出塁する。
「何とか1死3塁の形を作りたい」。
そう考えていた枝は、進塁の機会を伺う。マウンドの岡野はここが最も気を使った場面だった。結局、岡野の注意が勝ち、枝は内野ゴロの間に三塁へ進んだのみ。次の3番伊坂朋寛(3年)がレフトフライに終わり、6回表は無得点に終わった。
こう着状態を変えようと、先に動こうとしたが、動ききれなかった鳥羽陣営。
その裏、聖光学院は1死から5番安西聡(3年)が左中間を破る二塁打で出塁する。今度は鳥羽サイドが同じ場面を守る番。
打席は6番の関根涼(3年)。2球目、関根の打球はピッチャーゴロ。五味は飛び出した二塁走者の安西を刺しにかかった。
二、三塁間に挟まれ、逃げる安西。鳥羽の内野陣は、サードからショートへ送球し追い詰めるがアウトにできない。再びサードがボールを取り安西を二塁方向へ追い詰めた。ベースカバーに入ったのはセカンドの神崎友輝(2年)。その前に打者走者の関根が走ってきた。サードの松宮亮貴(3年)は、逃げる安西をやり過ごし、先に関根を刺すため、神崎に送球した。
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鳥羽 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||
聖光学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | X | 2 |
鳥羽:五味‐北川
聖光学院:岡野‐長井
二塁打:枝(鳥),安西(聖)