2011年10月23日 徳島県南部健康運動公園野球場(アグリあなんスタジアム)

明徳義塾vs宇和島東

2011年秋の大会 平成23年度秋季四国地区高等学校野球大会 1回戦
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さすらいの四国探題 寺下友徳

明徳義塾先発・福丈幸(2年)

優勝候補が接戦で示した「勝利への定義」

「優勝候補?そこに落とし穴があるんよ」。
これは今大会初日、敵情視察に訪れた明徳義塾・馬淵史郎監督が「優勝候補はどこや?」と筆者に問い、思わず視線を送った瞬間の返答である。

右本格派・最速140キロの福 丈幸(2年)、183センチの大型左腕・小方 聖稀(1年)、「明徳の林昌勇(東京ヤクルト)」最速144キロ右サイドハンド福永 智之(2年)の豪華投手陣3本柱。ムードメイカーの伊與田 一起(2年)をトップバッターに、相手投手に合わせどんな打順も組める剛軟交えた攻撃陣。そして大胆不敵なリードが冴える杉原 賢吾(2年)、伊與田、今里征馬(2年)が組む鉄壁の二遊間、俊足のセンター合田悟(2年・主将)が組むセンターラインを中心とした水も漏らさぬディフェンス。例年以上に「絶対本命」の名にふさわしい形で乗り込んできた秋季四国大会でも、名将の手綱は全く緩んでいなかった。

かくして迎えた宇和島東との初戦。「2007年・こけら落としで小松島高と試合をして以来」(飯野勝部長)となるアグリあなんスタジアムで、彼らは高知県予選5試合30得点5失点の実力をいきなり観衆に披露する。まず攻撃ででは2回表、1死から6番・髙橋拓也、7番・宋 皞均(ソン・ホキュン)の1年生コンビが直球に詰まりながらヒットゾーンに運び髙橋の好走塁もあって1・3塁とすると、続く福の5球目に宋も盗塁で2・3塁に。

いかにも「らしい」相手の動揺を誘う小技の連続で、明徳義塾はプロ注目の144キロ右腕・中川 源和(2年)を徐々に袋小路へと追い込んでいく。
次のボール、中川の「慎重になりすぎた」甘いスライダーを狙い打った福の一打はレフト線に弾み、明徳義塾は2点を先制した。

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