2011年10月22日 新大分球場

藤蔭vs鹿児島城西

2011年秋の大会 第129回九州地区高校野球大会 2回戦
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信じる。

 明らかに鹿児島県大会までの姿ではなかったと自覚している。
「県大会はストライクが先行し、変化球、真っすぐともにコース、コースに行っていたのですが……」
そこまで言って唇を噛んだのが、鹿児島城西のエース・中村 正利だ。
8回を投げ、自責点1ながら12安打を浴び6失点。中盤の集中打で4点あったリードを守ることができなかった。

 5回を終え1失点も「序盤から自分の真っすぐは行っていませんでした」と中村は言う。試合を通じて、最速143キロの左腕から力みが消えることはなかった。理由は次のとおり。
「今日はバックを信じきることができませんでした。鹿児島大会は早いカウントからでも打たせて取れていたのに、今日は追い込んでから三振を意識しすぎましたね」

 球速や空振り、そして奪三振には常にこだわりがある。また、直球を見せておいてスライダーで勝負に行くというのが中村のパターンでもある。その強い信念が大一番で色気に変わってしまったわけではなく、藤蔭の執拗で巧妙な変化球打ちに、ペースを乱されたと言った方がこの場合は正しい。

「夏までに、もう一度野手の信頼を取り戻します」

鹿児島を代表するパワーサウスポーに、長く厳しい冬が訪れる。

(文=加来 慶祐)

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