送りバントを考える【2】

 試みた犠打6度。うち成功したのは4度。

4度送りバントを成功させた習志野が6-1で静岡を下した。
昨日に引き続いて、送りバントの必要性を投げかけながら試合を見たが、結果的には送りバントの数が両者を分けた試合になった。

「まず1点を取るということで、県大会から続けてきた攻撃をやりました」。
習志野は2回表、無死から4番・松山が二塁打で出塁すると、犠打で1死三塁、さらにバントのサインを出し、スクイズを成功させた。打って勢いに乗るよりも、まず1点を取りに行く。習志野・小林監督は手堅い作戦で先制点を狙いに行った
「うちのチームにはかっこいい野球はできない。ベンチ入りメンバー20人で構成していく。一打で試合を決着させるような選手がいませんので、3人がかりで1点を取りに行くスタイルでやっています」

習志野スタイル”の一端を見せた小林監督の、戦略だった。。

 一方、静岡は強攻にこだわった。
無死、あるいは1死で走者を出した場面は実に6度あったが送りバントをしたのは一度だけ。うち3度は三振ゲッツーも含む、併殺打だった。
結果論的に言えば、すべて裏目に出た形だ。

 静岡・栗林監督はいう。
「送りバントを使う選手のところに回れば、バントを使いますが、送るべきケースはなかったと思います。打てるんじゃないかと思いましたが、相手が一枚上だった」

ここは取捨選択が難しいところだ。

バントをしても成功するとは限らないし、成功したとしても決定打が出るとは限らない。要するに、両監督の哲学に違いがあるだけといった方が良いかもしれない。
さらに、栗林監督に聞いた。
―送りバントは併殺を怖れて使うという手もある―、と
「そういう考え方もありますね。ただ、今日の試合で言えば、一瞬のすきをつければ、こっちに流れが来ると思っていました。カウント3ボール1ストライクというのもありまたし、相手に無駄にアウトを与えるより、攻めた方が良いと思っていました」