2010年10月26日 富山市民球場

金沢vs日本文理

2010年秋の大会 第123回北信越地区高校野球大会 決勝
印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

勝負の瞬間 松倉雄太

優勝旗を受け取る金沢・石田翔太主将

エース・釜田、自身の誕生日を優勝で飾る!金沢7年ぶりの優勝

「良くやった」

 金沢・浅井純哉、日本文理・大井道夫の両チーム監督が開口一番に発した言葉だ。

 試合時間2時間12分、中断2時間29分。合わせて4時間41分の激闘を演じた選手に対するこの言葉が、壮絶な決勝を物語っている。

 この日、富山市民球場は雨雲の通り道になり、間断なく雨が降り続いた。本来ならば確実に中止になるであろうな天候であったが、人工芝の球場という特性を考えて試合は26分遅れで開始。加えて急激な冷え込みが選手を苦しめた。10時時点での気温は11,1度。それが時間が立つごとに気温が下がる。12時を回ると10度になっていた。

さらに中断中に風向き、風速が変わる。強烈な風がレフトからライト方向へ吹いていた。完全なる季節の変わり目である。

優勝投手になった金沢のエース・釜田 佳直(2年)は「こんな状態のマウンドは経験ありません。足元と指先は気になりました。寒さは慣れていますが」と話してくれた。さらに釜田は審判団が用意したスパイクの泥を落とす叩き棒を頻繁に使った。「試合では初めてですね」と釜田。

敗れた日本文理も、立ち上がりに先発の波多野陽介(2年)が2点を失ったが、3回からリリーフしたエース・田村勇磨は良く踏ん張った。

何より、2時間半近い中断後も試合が荒れることなく、引き締まった試合で最後まで戦った両校の健闘は素晴らしい。失策は日本文理の2つだけ、それも球が滑っての悪送球は1度だけだった。

この日の試合判断について、様々の意見や批判はあるだろう。球場は人工芝、雨さえ止めばという考えが働いての決行だったのには想像に難ない。天気予報は降ったりやんだりで、雨雲レーダーを見ても試合開始時に大きなものはなかった。試合を始める判断には間違いなかったと言いきれない部分はある。

【次のページ】 金沢vs日本文理(2)

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
【新潟】五泉が9点差をひっくり返す大逆転劇で3回戦進出!<10日の結果・トーナメント表> 【ニュース - 高校野球関連】
【新潟】新潟明訓、今夏8強の関根学園らが勝利!<9日の結果・トーナメント表> 【ニュース - 高校野球関連】
第3回 高校野球を終えたキミたちへ 恩師からの手紙 ~日本文理キャプテン・平野貴史~【高校野球は空の色】
第268回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目野手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第6回 昭和の時代に北関東で躍進した工業校 前橋工(群馬)、宇都宮工(栃木)【高校野球の時代を作った商業校、工業校】
第5回 山陽道でそれぞれの時代を形成してきた岡山東商、広島商、宇部商【高校野球の時代を作った商業校、工業校】
第11回 「沖縄全体で強くなっていこう」という、指導者たちの強い意志【沖縄の高校野球】
関西大vs金沢学院大【2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会 大学の部】
金沢学院大vs九州産業大【2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会 大学の部】
第1033回 2011年夏の甲子園で選手宣誓!元金沢主将の石田翔太さんが振り返る甲子園 【2019年インタビュー】
金沢総合vs横浜翠陵【神奈川県 2019年秋季神奈川県大会 地区予選】
関東一vs日本文理【第101回全国高等学校野球選手権大会】
鎌倉学園vs金沢【神奈川県 2019年夏の大会 第101回選手権記念 神奈川大会】
第644回 鈴木裕太(日本文理)「すべては新潟県に優勝旗を持ち帰るため」【後編】 【2018年インタビュー】
第642回 鈴木裕太(日本文理)『信越の剛腕』誕生の瞬間 【前編】 【2018年インタビュー】
第516回 若林 尚希さん(日本文理出身)「県勢初の夏準Vに導いた名捕手が振り返るセンバツの思い出」 【2017年インタビュー】
第217回 飯塚 悟史選手(日本文理高等学校) 【後編】 【2014年インタビュー】
金沢 【高校別データ】
日本文理 【高校別データ】
秋季北信越地区高校野球大会 【大会別データ】

応援メッセージを投稿する

試合記事トップに戻る サイトトップに戻る