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- 2010年秋の大会 第115回中国地区高校野球大会
- 関西vs創志学園
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創志学園 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||
関西 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 4 |
創志学園:山本,富田-須藤 関西:水原-畑
三塁打=関(関)、二塁打=水原(関)

水原浩登(関西)
関西、大会通じて無失点で王者に
大会を通じて“32イニング無失点”という離れ業を成し遂げた関西が中国地区の王者に君臨した。
岡山大会決勝と同じ顔合わせとなった中国大会決勝。
関西は、岡山大会でも先発を務めた背番号6の水原 浩登が今大会初先発。勢いあるストレートに加え、シンカーなどの変化球も低目に決まり、創志学園打線を散発の5安打に抑え込んだ。
水原はいう「このチームは守り勝つチームなので、守備を信頼して、三振(を奪うこと)を気にしなかった」。
奪三振率の高い右腕が、しっかりとチームの持ち味を引き出し、リズムを作った。それは終わってみれば、2時間1分という短い試合時間がそれを物語っていた。
江浦滋泰監督は「(右の)水原は、(左の)堅田と同じく力のある投手。点を与えないというのがうちの理想なので、こういう大会で(大会を通じて)無失点ということは非常に大きい」と目を細めた。
強力な左右二枚看板が互いに“ライバル心”を燃やすことで相乗効果をもたらしたのだろう。
そして“32イニング無失点”と投手陣を含めた守り勝つ野球に目を引くが、それだけではない。
この試合、関西打線は創志学園投手陣から計15安打を叩き出した。
特に目を引いたのが、1番の小倉貴大と4番の渡辺 雄貴だ。
小倉は、初回の攻撃でいきなり浮足立った創志学園の守りを撹乱し、リードオフマンの役目を果たした。
創志学園の先発・山本凌の投じた2球目を三遊間に流し、遊撃手が追いつくも自慢の俊足を生かし、一塁へ気迫のヘッドスライディング。
出塁するとそのまま先制のホームを踏み、チームに勢いをつけた。
4回には、一、二塁間にうまく転がすセーフティ―バントを決めるなどこの試合、4打数3安打、1四球、2盗塁。全4得点のうち、2得点を稼ぎ出し、自慢の足を絡めた攻撃を思う存分に発揮した。