2010年05月02日 高知県立春野運動公園野球場

寒川vs岡豊

2010年春の大会 第63回四国地区高校野球大会 準決勝
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高橋涼平(寒川)

「香川屈指」から「四国屈指」への変貌

 昨年は春、夏、秋と香川県大会では15戦全勝。今春の香川県大会でも5試合を勝ち抜き丸一年にわたり県内無敗を続ける 寒川 。そんなチームを大黒柱として引っ張っているのが「香川屈指の右腕」と称される高橋 涼平(3年)である。

直球こそ昨夏県大会でマークした139キロが最高ながら、2種類のフォークを始めとする多彩な変化球とのコンビネーションは相手バットの空を切らすに十分な威力を維持。さらに体重56キロの細身ながら、春季大会準決勝では 高松商 ・榎内和也(3年)との投手戦を制するなど全5試合を1人で投げきる無尽蔵のスタミナも高橋の大きな武器だ。

ただし、香川県内では向かうところ敵なしの彼も四国のステージではこれまで思うような結果を残せていない。2年春には準決勝で 済美 相手に2失点完投勝利をあげながら、 明徳義塾 との決勝は1年先輩の齊真輝(現:東海大)に先発を譲りチームは準優勝止まり。絶対的エースとして満を持して臨んだ昨秋の四国大会では春は投げ勝った 済美 相手にまさかの12失点でセンバツの夢を初戦で断たれている。

しかし冬の期間に「前に突っ込んで投げる」悪癖を投げ込みで修正した高橋は、この試合では2回を除き毎回ランナーを出す苦しい状況にも「常にピンチでも平常心で投げられるようになった」粘り強さを随所で発揮。これに打線も応え、 岡豊 ・山中直人監督が「夏の秘密兵器」として期待をかけて送り出した先発・山本恭平(3年)から6点、7回から登板したエース田内亘(3年)からも1番・岩田修治(3年)のタイムリーで1点を奪取し、寒川は快勝で2年連続となる春季四国大会決勝の舞台へと駒を進めた。

試合後、宮武学監督が「3連投は無理がある。(夏に向けて)もう1人投手を作らなくてはいけないので、明日はエースで行かない」と明言したため、今大会登板は準決勝が最後となった高橋。それでもセンバツ出場校・ 川島 戦に続き、1失点完投という「エースがいて守り勝つ」寒川野球を体現した高橋の投球は、同時に彼自身が「香川屈指」から「四国屈指」への変貌を遂げたことを明確に証明するものとなった。

(文=寺下 友徳




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