2009年10月31日 皇子山球場

神港学園(兵庫3位)vs福知山成美(京都2位)

2009年秋の大会 近畿地区高校野球大会 準々決勝

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14回を投げきった前仲(神港学園)

延長14回に及ぶ大激戦!神港学園がサヨナラ勝ち。

 あまりにも、残酷な形で終止符が打たれた。延長14回裏、二死・二三塁、 福知山成美 のエース・島本が投じたボールを捕手・細田がグラブに収めることができず、三塁走者が生還。捕逸で勝負は決した。

 延長14回までもつれたこの試合は、ほとんど、守りあった試合だったと言っていい。2回裏に神港学園 が重盗と相手エラーで2点を先制、4回表、 福知山成美 は7番・工藤の2点適時打で同点。そこからは、両投手の粘り合いが繰り広げられた。

 福知山成美 のエース・島本は切れのあるストレートを右打者の懐にえぐり、左打者には外のスライダーで仕留めるピッチング。11安打は打たれたものの、あと一歩をやられない。
一方の神港学園 のエース・前仲は外のスライダーを有効に使い、見逃しでストライクを多めに取った。ほとんどが変化球の配球ながらも、丹念に低めをつき、9安打されても、得点は取られなかった。

 勝負を分けるものがあったとすると、両チームの守備力の差だ。神港学園 が無失策なのに対し、 福知山成美 は2失策。しかも、得点に絡んでいる。

島本の自責点は0だから、 福知山成美 にとってはそこが敗因だろう。

 試合後、 福知山成美 ・田所監督は「課題だと思っていたところで負けました」と反省を口にすれば、神港学園 ・北原監督は「まさか、こんな形で試合が終わるとは思っていなかった。守備がノーエラーでよくやってくれた」と勝因を語っていた。

 神港学園 が守備力で勝った試合だった。

(文=氏原英明