龍谷大平安の伝統の1番中堅手が躍動!白石の殊勲打で初戦突破!

白石力翔(龍谷大平安)
<センバツ高校野球:龍谷大平安4-3長崎日大>◇21日◇2回戦
龍谷大平安(京都)vs長崎日大(長崎)の一戦は好勝負となった。試合を決めたのは龍谷大平安の1番・白石 力翔外野手(3年)だった。7回裏、変化球にうまく合わせて勝ち越しの右前適時打を放った。
白石は「味方が繋いでくれたので、必死に打ち返そうと思った結果、ああいうヒットが打てたと思います」と振り返った。
龍谷大平安には、伝統的に「1番中堅手」に良い選手が多い。今年、青山学院大の主将で、ドラフト候補としても注目されている中島 大輔外野手などがいる。白石は「先輩たちは本当に凄い選手ばかりで、自分は実力がない選手だと思っていますが、仲間たちと一緒に勝つために何ができるかを考えています」と語る。
現役時代は、「1番中堅手」として活躍した原田英彦監督からは打撃、守備ともに指導を受けた。特に打撃面では長打を求めるばかりオーバースイングになっていることを指摘された。
「自分は体が小さいので、長打を打ちたい気持ちが出てしまい、スイングが大きくなることがありました。監督さんからは最短距離で振ることが大事だと教えてもらいました」
自分のタイプを認識する。それが好結果につながっているだろう。昨秋の近畿大会では3試合で12打数7安打の大活躍を見せた。甲子園でも殊勲打を放った白石は、大きく自信をつける一打となった。
(取材=河嶋 宗一)