作新学院が打撃戦制す!伝統のアグレッシブかつハイレベルな走塁光る



草野晃伸(作新学院)

<センバツ高校野球:作新学院8ー6大分商>◇19日◇2回戦

 昨秋、関東大会ベスト8の作新学院(栃木)は大分商(大分)との打撃戦を制して3回戦進出を決めた。

 11安打8得点と効率的に得点を挙げた作新学院。何より光ったのは、ワンヒットでホームインできる走塁だ。2回裏の4点の先制では二塁走者がしっかりと生還できるスタートの良さと走塁技術が光った。

 主将の草野 晃伸捕手(3年)は「走塁について、かなりこだわってやってきました。スタートというところは課題でした」と振り返る。また、学生コーチとしてチームを見てきた鈴木 駿太郎選手は「対外試合でなかなかスタートが切れず小針先生からも指摘を受けていたので、そこはチームとして徹底としてやってきましたし、それができてよかったです」と振り返る。

 また、この試合は17人が試合に出場したが、レギュラーだけではなく、それ以外の選手たちのレベルアップすることが課題だった作新学院。今センバツが始まるまで、多くの選手を起用しながら小針監督は調子が良い選手を起用してきたと語る。

 その特徴として、背番号15の上野 飛馬内野手(3年)は4打数2安打の活躍。草野主将は「みんなでてきていますし、上野の活躍は大きいですし、レギュラーの選手たちを刺激させることができたかと思います」と喜んだ。

 伝統であるアグレッシブかつハイレベルな走塁と、野手陣の底上げを示した作新学院。次は智辯和歌山(和歌山)を破った英明(香川)との対戦になる。そこでも持ち味を発揮し、ベスト8入りを狙う。

(取材=河嶋 宗一