山梨学院が4年ぶり勝利!昨年からのメンバーが躍動

進藤 天(山梨学院)
<センバツ高校野球:山梨学院3-1東北>◇18日◇1回戦
山梨学院(山梨)が4年ぶりのセンバツ勝利を挙げた。東北(宮城)との開幕戦で、中盤以降に得点を重ねて快勝。2019年以来のセンバツ白星で、ナインに笑みが浮かんだ。
昨年春夏甲子園を知るメンバーが適時打でチームを救った。5回2死二塁から進藤 天内野手(3年)が左前への先制打を放つと、続く佐仲 大輝捕手(3年)が右中間への二塁打。エンドランがかかってスタートを切っていた一塁走者・進藤は一気にホームインした。
進藤、佐仲は昨年春夏ともに甲子園でスタメン出場したが、ともに初戦敗退。誰よりも大舞台を知り、悔しさも味わった2人が躍動した。遊撃の守備に定評のある進藤は、1回表の守備で先頭打者の正面のゴロをトンネル。開幕戦の独特の緊張感に包まれるなかでの「らしくない」プレーだったが、バットでしっかり「雪辱」。主将としての意地もバットに乗り移った。チームは2回から4回まで毎回走者を出しながらあと1本が出なかっただけに、まさに「救世主」の活躍となった。
先発の林 謙吾投手(3年)は1失点完投勝利の活躍だった。直球は130キロ台ながら、変化球とともにコースを丁寧に突く投球で、4回までは無安打に抑えるなど、東北打線を9回5安打6奪三振1死四球と抜群の安定感だった。右手を体に隠すようにテークバックを小さく取って腕を振り抜くフォームでも相手打線のタイミングをずらしていた。
東北の先発、注目右腕のハッブス 大起投手(3年)は140キロを超える直球を内角にズバズバと決め、序盤は山梨学院を詰まらせる投球が目立った。走者を出しながらも要所を抑えて、4回まではスコアボードに0を並べた。5回に2死走者なしから四球を与えたことで先制点を与えてしまったことは反省点にはなるだろうが、これからどんどん成長して好投手になれる逸材であることを証明してくれた。
(記事=編集部)