福岡ソフトバンクホークス3軍vs鹿児島ドリームウエーブ
２番・高尾が同点適時打・鹿児島ＤＷ
鹿児島DW5点目・高尾タイムリー
＜薩摩おいどんカップ：ソフトバンク3軍5ー5鹿児島ＤＷ＞◇12日◇姶良球場
2月23日に開幕した薩摩おいどんカップ。18日間の熱戦の締めくくりは、ソフトバンク3軍に地元鹿児島を代表するクラブチーム・鹿児島ドリームウエーブとのプロアマ交流戦だった。
ソフトバンク先発は左腕・岡本 直也投手（千葉経大附出身）。3回を投げて被安打は内野安打1本のみ。5三振を奪う力投でプロの底力をみせた。
打線は2回表、2死一、三塁から9番・山下 恭吾内野手（福岡大大濠出身）が左翼線を抜ける適時二塁打で先制した。
鹿児島ＤＷも3回以降は先発右腕・肝付大昌投手が追加点を許さず、5回までは1点を争う投手戦となった。
ソフトバンクは6回表、1死一、三塁と追加点の好機を作ると、6番・盛島 稜大捕手（興南出身）が犠飛を放った。
8回表、安打と連続四死球で1死満塁とすると、8番・桑原 秀侍（神村学園出身）が左前2点適時打を放つ。9番・山下も連続適時打で続き、3点を勝ち越した。
地元・神村学園出身の桑原はこの試合での活躍が著しく、2回は先制の好機を広げる右前打。7回は先頭打者で遊撃手後方、中堅手前方に落ちるポテンヒットだったが、積極的な走塁で二塁を陥れた。この回の得点にはつながらなかったが、その勢いが8回の勝ち越し適時打につながった。
このままソフトバンクが勝ち切るかと思われたが、その裏もう一波乱あった。
4番手・田中怜利ハモンド投手（帝京五出身）が3四球と乱れて2死満塁。鹿児島ＤＷは5番手で急きょリリーフした大城 真乃投手（宜野座出身）から1番・真庭龍也が四球を選んで押し出しで1点を返す。続く2番・高尾月翔が右前2点適時打を放ち、再び同点に追いついた。
9回、鹿児島ＤＷは3番手・佐伯賢佑が三者凡退で切り抜け、その裏の攻撃につなげる。
1死から4番・榎並虹太が左前打で出塁。2死一、二塁と一打サヨナラの好機を作ったが、ここはソフトバンク大城が踏ん張り、勝ち越しを許さず。5対5の引き分けで試合終了だった。
（取材＝政 純一郎）
