真鍋ダメ押し特大弾で広陵快勝!東海大菅生の大黒柱・日當 1回で降板



特大の本塁打を放った真鍋 慧

<第53回明治神宮野球大会:広陵6-2東海大菅生>◇19日◇高校の部・2回戦◇神宮

 準優勝した昨年も活躍した強打者・真鍋 慧内野手(2年)らを擁する優勝候補の広陵(中国・広島)に対し、東京大会を制した大型右腕・日當 直喜投手(2年)がどこまで対抗できるかが注目された一戦は、思わぬ展開になった。

 1回裏、日當は3番・真鍋を死球で出塁させたものの、4番・小林 隼翔内野手(2年)には雄叫びを上げて三振に仕留めた。日當の投球に期待を抱かせる立ち上がりであった。ところが、2回裏の広陵の攻撃の時、東海大菅生は秋季都大会では登板していない1年生の筒井 湊投手がマウンドに上がった。

 1回裏、広陵の1番・田上 夏衣外野手(2年)に対した時、肩に「感覚的に違う、違和感がありました」と日當は言う。捕手の北島 蒼大捕手(2年)も「おかしいなと思いました」と言う。1回を投げ切り、ベンチで若林弘泰監督や宮原上総部長と相談し、無理をする必要はない、ということで降板を決めた。秋季都大会では絶対的な存在感で優勝に貢献した日當の降板は、東海大菅生にとって緊急事態であった。それでも急遽マウンドに上がった1年生左腕の筒井は、決め球に苦しみながらも2回裏を無失点に抑える。広陵の中井哲之監督は日當に備え、「速い球を打つ練習をしてきましたので、てこずりました」と言う。

 3回裏も2死になったが、広陵の2番・谷本 颯太内野手(2年)が内野安打で出塁すると、3番・真鍋は右中間に高い打球。昼の時間帯の神宮球場では太陽光により、非常に打球が見えづらい位置に打球が上がり、中堅手と右翼手がぶつかるような形で捕球できず、打球は右中間を転がり、谷本が生還した。

 4回裏、広陵は今回先頭の5番・只石 貫太捕手(2年)の死球、6番・中尾 湊外野手(2年)の内野安打に捕逸も重なり二、三塁となり、7番・濱本 遥大外野手(1年)の中前安打で2人が生還する。ここで東海大菅生は投手を末吉 陽輝投手(2年)に交代する。しかし2点適時打の濱本も1番・田上の二塁打で生還し、田上も2番・谷本の中前安打で生還して、広陵はこの回一挙4点を挙げた。

 広陵の先発、左腕の倉重 聡投手(2年)は低めを丁寧に突く投球で東海大菅生に反撃の糸口を与えない。それでも6回表の2死から東海大菅生の3番・酒井 駿輔外野手(2年)が右前安打を放った。酒井はこの試合3安打と当たっていた。そして4番の北島がレフトスタンドに突き刺さる2ランを放った。北島は都大会から当たっていたが、単打ばかりであった。長打力もあるところを見せつけた1発に「気持ち良かったです」と北島は語る。北島の2ランで5対2。次の得点が東海大菅生に入れば、試合は分からなくなってきた。

 東海大菅生は6回裏から島袋 俐輝投手(2年)をマウンドに送った。島袋は多彩な変化球を有し、安定感のある投手だ。6回裏は無失点であったが、7回裏は真鍋が打った瞬間、本塁打と分かる1発。打球は右翼席中段に入る特大本塁打となり勝負はほぼ決した。「とてもいい感覚でした」と真鍋は本塁打について語る。中井監督も「飛距離は伸びています。彼が打つとチームが乗ります」と、真鍋の成長について語っている。

 広陵は9回表のマウンドに髙尾 響投手(1年)、横川 倖投手(2年)と2人の投手を投入して、勝利を収めた。

 東海大菅生にすれば、大黒柱の日當が早々に降板すれば、なす術がない。6対2は完敗であるが、日當抜きとしては健闘した方だろう。

 広陵は真鍋を中心とした打力だけでなく、守備も堅実。優勝候補であることは間違いない。昨年は決勝で負けているだけに真鍋は「神宮で負けたことは、神宮でしか返せない」と、優勝への強い気持ちを語った。

(記事=大島 裕史)

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